現代経済政策

年度 2007
科目名 現代経済政策
教員名 新田 義修
授業概要 本講義では,現代経済政策を農業経済学・農業経営学の視点から講義いたします。日本経済の発展は,高度成長期を経て現在に至ります。この間,農業問題は,国民の食糧をいかに確保するかという「食糧問題」から,農業と他産業との資源配分調整問題(「農業調整問題」)へと変化しました。この問題を前半は「経済発展」をキーワードにして日本と途上国を比較しながら講義を行います。後半は,現在日本の農業が直面している課題が,いかなる過程を経て現在に至るのかを農業の発展論理と現状分析に注目しながら講義いたします。以上の講義内容の理解を深めるために,新聞の経済記事を読み,活用できるようにすることを具体的目標とします。なお,本講義では,最終的に受講者が,経済現象を自らの視点で考えることを最終目標にしております。
授業計画 第1回 第1・2講 オリエンテーション,現代世界の農業問題
第2回 第3・4講 経済発展の軌跡
第3回 第5・6講 世界経済の輪郭
第4回 第7・8講 多極化と地域統合
第5回 第9・10講 指令経済と「南」の市場経済化
第6回 第11・12講 人口・食糧・エネルギー
第7回 第13・14講 中間試験・解説
第8回 第15・16講 食糧問題の理論
第9回 第17・18講 経済発展モデルと食糧問題
第10回 第19・20講 農業成長と食糧問題の克服
第11回 第21・22講 米作技術の開発と普及
第12回 第23・24講 経済発展と農業問題の地位
第13回 第25・26講 農業政策の変質
評価方法 中間試験,期中レポート・小試験,期末試験 (60%)と出席率 (40%) で判断します。試験は,テキストの内容への理解度,特に自分の主張が明確にされているかを判断基準といたします。なお,テキストを以下のように示しましたが,内容は適宜参考します。
教科書
参考書
メッセージ 国際学部2期生です。学部時代の専攻は,国際関係論でした。その後,農学部(開発経済論,農業経営学)へ進み,途上国と先進国の農業経済に注目し,研究を続けて参りました。20世紀の食糧問題による貧困問題は,IRRI (国際稲研究所)やCYMIT(国際とうもろこし・小麦改良センター)のような国際研究機関(CGIAR)による先進国から途上国への技術の移転により大幅に緩和されました。そして,日本はこれら機関への有力なドナーであるだけではなく,技術援助も積極的に行ってきました。私は,特別研究員(Japan-CGIAR Fellow 2005-2006)としてIRRIに滞在し,そうした貢献の結果を調査してきました。本講義では,知識を得るだけではなく,それを自分の視点でどのように捉え,どう表現するのかを共に「磨いて」いきたいと考えております。誰もが持っている良いところを一緒に伸ばしていきましょう。