記号論入門

年度 2006
科目名 記号論入門
教員名 岡野 雅雄
授業概要 記号論とは、文字符号や交通信号や地図のようなものだけにとどまらず、我々の身体の発する意味や、ことばや、社会のしきたりなどに至るまで、広く意味作用を扱うものである。人文科学においては、自然科学における数学に相当する基礎理論であり、現代思想や文学理論には欠かせない知識である。この科目では、記号の具体例をみながら、基本的な考え方を身につけてゆくようにしたい。 授業の流れとしては、まず具体的な記号を概観し、徐々にその背後にある原理をつかむようにする。ついで、「ことばと文化」の記号に対象を広げ、「文化記号論」と呼ばれる理論に進み、現代社会をとらえる上での応用を考える。
授業計画 「記号」と「記号論」--記号とは何か
記号論の考え方(1)–記号と意味; 記号論の創始者たちの考え方
記号論の考え方(2)–記号のタイプ;記号の「体系」性(範列と連辞)
記号論の考え方(3)–デノテーションとコノテーション
記号論の考え方(4)–メタファーとメトニミー
記号論の考え方(5)–ヤーコブソンの二軸理論による広がり
記号の分類--論理的コード(1)副言語的コード
記号の分類--論理的コード(2)実用的コードと認識論的コード
記号の分類--美的コード
記号の分類--社会的コード
記号論的分析方法
まとめ
評価方法 中間レポートおよび学期末のテスト。なお、中間レポートでレポート管理システムを使用します。
教科書
参考書 P. ギロー『記号学』白水社クセジュ文庫 
メッセージ この科目は教養科目として、記号論の考え方・ものの見方を知ってもらうのが主な目的です。受講生の構成にあわせて、後半部で扱う材料などは変わる可能性があります。