総合講座A

年度 2002
科目名 総合講座A
教員名  川崎 他
授業概要 環境とは人間や生物をとりまき、相互作用を及ぼし合う外界をいいますが、周囲の状況を抽象的にも具体的にも言い表します。自然環境、社会環境、教育環境、家庭環境、生育環境など環境という言葉はさまざまに使われます。文化も私たちをとりまく目に見えない状況なのですが、文化は人間が自然や環境に手を加え、創り上げてきた物心両面にわたる成果を意味します。ある限られた範囲では共通した価値観と行動様式を生み出します。従って環境と文化を理解することは、私たち自身を見つめることでもあります。 本講座では、生物の観点と人間の生活行動の観点から生命の誕生と死にいたる変容を考えていきます。
授業計画 ◎生物の生(性)と死---出井雅彦
生物は必ず死ぬと思っているが、決してそうではない。無性的に分裂している生物には死はない。死は性と引き替えに生じたともいえる。しかし、ヒトに限らず多くの生物は有限の生の中で生きている。生ということを細胞レベルで考えながら、なぜヒトは老化していくのか、遺伝子によってプログラム細胞死について考える。
無限の生と有限の生:性の進化と死
生と死のサイクル:細胞周期
老化:なぜ老化するのか
プログラムされた死:遺伝子と死
◎通過儀礼の世界---紙宏行
通過儀礼とは、誕生祝い・七五三・成年式(近年問題となっている成人式)・結婚式・葬式、さらに入学式や入社式など、人生の節目節目を通過する時に行われるさまざまな儀式のことです。つまり、古い魂を一旦死なせ、新しい魂としてよみがえらせる、魂と死と再生の象徴的儀式なのです。人間がどのように生を見つめ、死を受け容れてきたのか、日本の通過儀礼のさまざまな形を古代から現代までたどり、今に生きる通過儀礼の実際とその意義について、ともに考えてみましょう。
通過儀礼とは 誕生と成長をめぐるさまざまな儀礼
成年式とその意義
日本の婚姻制度の歴史と結婚式
死の思想と葬送儀礼
◎ヒトの一生と個人空間---川崎衿子
生活空間を決定づける大きな要因に、私たちの身体そのものの寸法があります。そして常に動いている身体は、その状況にふさわしい生活空間を求めます。体のまわりにほんの少しの空間があればよい場合、あるいは非常に大きな空間が必要な場合など、さまざまですが、その条件とは何でしょうか。最小単位の個人空間から出発して考えていきましょう。
人体寸法と空間に認識
対人距離と対人関係
密接距離・個体距離・社会距離・公衆距離
評価方法 試験および出席状況などで総合的に評価する。
教科書
参考書
メッセージ テキスト・参考書 必要に応じて資料を配布する。