| 年度 | 2005 |
|---|---|
| 科目名 | 情報表現・マンガ表現 |
| 教員名 | 竹宮 惠子 |
| 授業概要 | マンガは、誰もがよく知っていて、大変に身近なものであるが、その割に正体を解っている人は少ない。簡単に描けるような気もするが、その方法となると、はっきりとは見えてこない。マンガは「発想」からの距離が最短の表現方法であると、よく言われる。その分だけ個人的でもあるから、これが正しい、と導くマニュアルなどは基本的に意味がない。自由度が高いだけに雲をつかむようなところがある。しかし、それがなぜ、ここまでの文化に育ったか、「読ませる」ために、これまでどんな工夫がされてきたかなど、掘り下げてみれば、マンガはかなりのことを指し示してくれる。 この授業では、「表現」としてのマンガの能力、個人にとっての「マンガ表現」の意味、社会にとってのマンガパワーなどについて、マンガを今までとは違った視点で見られるように、展開してみたい。受講生もそれぞれ目的・習熟度などが違うと思われるので、全員に平均的な授業をするのは難しい。しかし一度はマンガに興味を持ち、マンガを体験してみたいと思う受講生であろうから、実際にマンガのページを仕上げてみて、自分自身に「マンガ表現とは何であるか」を問うて見て欲しい。 |
| 授業計画 | 【1日目】 講義:「マンガとマンガが育てた世界」(簡単なマンガ史) マンガがこれまでに育ててきた世界とはどんなものか。どんなふうに発展してきたのか。 海外からも「文化」と言われて、もうすでに数年が過ぎ、現状はどうなってきているのか。 マンガと読者の関係、伸びるべくして伸びてきた「野の文化」の力学について、それがつくる想像もつかないパワーのこと。またそれをうまく用いることが、ここから先の読者には求められること。 練習課題:「マンガ言語を使って描く」「マンガ言語を使って描く」 描く立場、読む立場、編集する立場の3つを理解する。大切なのはその同調性 表情と動き、動線を使うこと、人体のバランス(コマの中に収めるために) 「喜・怒・哀・楽」「動かす」「目立たせる」 体験___ペンと墨汁、定規を使って枠線を引く 効果線___組みあわせでどんな表現ができるか CM4コマの描き方___起・承・転・結、そしてどの場面を採るか キャラクターに会話をさせる___ストーリーマンガへの第一歩 ・宿題…CMを題材に4コママンガを描く。出来るだけ起承転結を感じるものを選ぶ事。 ペンを入れずに鉛筆で下書きまで描いてくる。2日目の最初に提出。 【第2日】 表現と伝達 その間に何があるべきか 「伝えよう」とする心が絵に「存在感」を持たせること うまく伝わることの大切さ___ストーリーマンガの命 既成作品から見て取れる、作者の努力と工夫について 読み取り能力(リテラシー)」と「読み取らせ」技術 「気づかせる」親切と引き込みの技術の微妙な関係 最低限は理解されること、ではその次にどうやって魅力を作っていくか 疑問点についての質疑応答 実際に4コママンガをペン入れし、仕上げながらの疑問点に答える 【第3日】 起・承・転・結とストーリーの構成 優秀作の4コママンガを合評。過不足を見つつ、起・承・転・結を意識する。 プロットをたてる___何故プロットが大切か 俳句や短歌から、プロットをたててみる 作者・編集者・読者の同調性を作る第一歩としてのプロット プロットの先、それが「演出」の世界 作例:「片足の鳩」 ストーリー世界の広がりを作るためにはどうすればいいのか 作例を元にその一場面、またはストーリーの一部を表現する 疑問点について質疑応答 オリジナルプロットでマンガを作るために必要な準備 ・宿題…「片足の鳩」の一場面、または1ページを下書きまでしてくる。 オリジナルでやりたい者は1~4Pで起承転結をまとめる。 4日目の1日で仕上げられるところまで、やっておくこと。 【第4日】 何故マンガを描くのか?「動機」というものの大切さ 3日目の実習で試した「自分なりの表現」を検証 オリジナルのマンガを作るための準備__自分と向き合う 途中でも構わないから、この時間の終わりには各自作品を提出すること |
| 評価方法 | 練習課題提出で40%、出席で20%、最終日の作品提出で40% |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | この科目は、実際にマンガを描いてみようとする気持ちがある学生に向く。また「表現」としてのマンガを知りたい人に。マンガ表現をしようとする者がどんなことを身につけていくべきか、実際のマンガにはどんな工夫がされていて、どんな効果を上げているかなど、読んではいるが気づいていない、マンガの「読み取らせ」技術などを知る。 |