| 年度 | 2005 |
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| 科目名 | 対アジア外交史B |
| 教員名 | 董 宏 |
| 授業概要 | 1972年9月の国交正常化以来すでに32年を経た日中関係は、政治、経済、文化など様々な面で交流を深め、着実に成果をあげてきた。しかし同時に、歴史認識、台湾問題、尖閣諸島、東シナ海のガス田開発などの問題で摩擦も頻発しており、国民レベルの相互不信を深め、「反日感情」、「反中感情」が広がっているという事実は、率直に認めておかなければならない。日中関係は「政冷経熱」(政治関係は冷え込んでいるが、経済的な関係は熱い)の状態に陥っているといわれている。日中間の「政冷」は、やがて「経熱」にも波及し始めるではないかという憂慮の声が上がっているのである。2000年の交流と近代における不幸な歴史という特殊な両国関係を持つアジアの二つの「大国」は、21世紀の友好協力関係をいかにして築いていくか。 本講義は1920年代前後から今日までの日中関係を、重要なテーマを取り上げながら概観するとともに、20世紀の日中関係に対する理解を深めることを目標とする。授業では、特に日中国交正常化以後の関係に焦点を絞って政治、外交、経済の面を中心に日中関係を検証していきたい。日中関係の問題点を考え、未来に向かって日中のより良好な関係を構築する手がかりを求めたいからである。それゆえにさらに日中関係を二国間の狭い関係のみで捉えるのではなく、より幅広くアジアや世界の中で考えていきたい。 |
| 授業計画 | イントロダクション(講義の構成、授業方法、履修上の注意、評価方法など) 日中関係の現状-「政冷経熱」不思議な日中関係 第一次世界大戦から終戦までの日中関係(1918-1945) 戦後「政経分離」「政経不可分」時代(1945-1972) 日中国交正常化(1972) 「日中友好条約」締結、「善隣友好」関係のスタート(1972-1978) 「歴史的に最もよい時期」(1979-1992) 変容過程に入る日中関係における「政冷経熱」の構図(1993-1996) 日中関係における「歴史認識問題」と「台湾問題」 「善隣友好」から「友好協力パートナーシップ」への転換(1998) 21世紀初頭の日中関係―「政冷経熱」と「対日新思考」(2000-2004) 今後の日中関係の展望―「東亜共同体」における日本と中国 総括と討論 |
| 評価方法 | 出席と授業中の討論への参加、課題レポートによって、総合的に行う。 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 「歴史とは現在を過去との対話である」。現代日中関係史を一緒に振り返って見ましょう。また日中関係に留まらず、中国の社会や文化などにも興味のある学生の皆さんはいつでもお付き合いします。積極的に授業に参加して疑問をぶっつけてください。留学生の方の履修も大期待します。 |