地球環境論B

年度 2003
科目名 地球環境論B
教員名 市村 雅一
授業概要 地球環境の現状については、これまでさまざまな主体によって報告と分析が試みられている。本稿では国連環境計画(UNEP)による第3次地球環境展望(Global Environmental Outlook 3)および国連アジア太平洋経済社会委員会(UN/ESCAP)による2000年アジア太平洋環境白書(State of the Environment in Asia and the Pacific 2000)を主たる題材に、現在の国際社会において①地球環境の何が問題とされており、②どのような解決への方向性が模索されているのか、について最新の議論の流れを追いながら学習する。授業は一般的な講義のほか、受講者による発表を軸に進める。発表者はレジュメを準備してプレゼンテーションを行う。
授業計画 セメスター授業計画の説明と発表者の決定
地球環境報告とは何か
環境と開発の概況
部門別の状況(土地、森林、生物多様性)
部門別の状況(淡水、海洋環境)
部門別の状況(大気)
部門別の状況(都市、災害)
地球環境と人間
将来への展望
行動の提案
評価方法 授業への出席状況、発表内容、提出レポートなどを参考に決定する。
教科書
参考書
メッセージ 地球環境問題に関する最新の知見を得ることはもちろんであるが、地球環境という巨大な対象に対してどのような情報が存在して、どのように発信されているのか、またそうした情報にはどのようにアクセスが可能であり、一方でメディアはそれをどう伝えているのかを検証することにより、自分の視点で地球環境問題を捉え、主体的な行動を作り上げる手がかりとしたい。上記2種の環境報告については、http://www.unep.org/geo/ およびhttp://unescap.org/enrd/environment/
index.htm で公開されているので、予めアクセスを試み、なじんでおくことが望ましい。