金融論

年度 2003
科目名 金融論
教員名 渡辺   孝
授業概要 わが国の金融システムは、かつてない重大な試練の時を迎えている。大手銀行、証券等の破綻は一服したかに見えるが、「銀行業」としてみた場合、邦銀の競争力は確実に低下している。わが国金融業における「供給過剰」状態は、不良債権処理の遅れ、日本版ビッグバン等によって、根底から見直しを迫られている。小泉内閣後、漸く改革への動きが出始めているが、これがどこまで結実するのだろうか。この講座では、銀行の基本的役割等基礎的部分を押さえつつ、カレントな問題も取上げる。
授業計画 プロローグ(わが国金融システムの現状等)
銀行の基本的機能と主な業務
金融仲介機能(資産変換、リスク負担、情報生産)、信用創造機能、決済機能
預金、貸出、為替等
金融自由化と日本版ビッグバン
「護送船団方式」
金融自由化
日本版ビッグバン
バブルの発生と崩壊
不良債権問題
「不良債権」とは何か
不良債権の処理方法
不良債権の規模
「不良債権」は、なぜ問題か
不良債権処理はなぜ進まない?
不良債権問題の根底に潜むもの
政府の目標と対策、ペイオフ解禁問題
今後の方向性
金融システムの安定性
セーフティネットとモラルハザード
評価方法 期末のテスト(論述中心)を基本とする。小テストを行うことがある(事前の予告はしない。遅刻者は受験できない)。出席と質問提起、授業中の意見提出状況等も加味する。出欠については、出席が5割未満の者は期末試験受験資格を自動的に失う(連絡はしない)。またそれ以上の出席があっても3分の2に満たない者は減点する。また出席しても睡眠に耽る者は、単位を取ることは難しいだろう。
教科書
参考書
メッセージ 経済学等過去の学力は問わない。関心のある諸君の受講を期待する。この授業を採る者は、必ず新聞やテレビの経済ニュースを見ること(最低でも週2~3回、出来れば毎日目を通すことが望ましい)。金融の問題は経済専攻でない諸君には、一見とっつきにくいテーマかもしれないが、受講すれば、必ず得るところがあるだろう。