地域研究A(ヨーロッパ)

年度 2003
科目名 地域研究A(ヨーロッパ)
教員名 戸田 三三冬
授業概要 地中海世界におけるイタリアの位置からヨーロッパを考察する。古代から現代まで異文化交流の舞台であるイタリアを軸に、ヨーロッパの<ソシャビリテ>(人間関係・社会関係の作り方)の構造を歴史的に考えてみたい。近代( モダン)ヨーロッパにおける「市民意識」と「相互扶助意識」および「アソシエーションとフェデラリズム」の形成にも意を留め、現在(ポストモダン)の「地球市民意識」の形成過程まで繋げられれば、と考えている。
クラスは講義とディスカッションを交互に進める予定である。
授業計画 古代地中海の母系制社会と神話
共和政ローマにおける男性市民意識の形成
ローマ帝国における権力(パックス・ロマーナ)と愛(キリスト教助け合いの精神)
ヴェネツィア共和国(9-18世紀)とアドリア海・ダルマツィア
ヴェネツィア人の<ソシャビリテ>と東洋貿易
マキャヴェッリと近代のあけぼの
フランス革命後の社会におけるサンシモン学派のアソシエーション論
以上のような総論のあとは次ぎのような計画ですすむ。
(1)毎週金曜日は陣内秀信『ヴェネツィア』をグループ・ディスカッション
(2)毎週火曜日は講義:第一次世界大戦後のイタリアにおけるファシズムの出現。それに抵抗し、新しい政治文化を生み出そうとする若者たち。そこにおける
創造と抵抗のバネとしての<ソシャビリテ>
(1)については、毎時間、定められた章を予習してレジュメ(要約)を提出し、それに基づいて、小グループごとのディスカッションを行なう。
(2)については、講義を聴き、毎回コメント・ペーパーを提出する。
評価方法 レジュメ、ディスカッションへの参加・発言、コメント・ペーパー、および2回の課題レポート(60%)を総合する。中間レポートを提出しない者は、最終レポート提出の権利を失う。
教科書
参考書
メッセージ 本を読み講義を聴いて考え、自分の考えを述べる(ディスカッションに参加する)という基本的なクラスである。面白さを感じるためには、きちんとして勉強が要求される。