日本文化史B

年度 2003
科目名 日本文化史B
教員名 田川 邦子
授業概要 映画テレビはおろか写真もない江戸時代では、絵画がメディアとして果たす役割は大きかった。木版印刷により大量生産ができたから、あらゆるレベルの情報を庶民に伝える役割を果たしたのである。娯楽情報(歌舞伎や遊郭)、各種草紙本の挿絵、動植物の図鑑、厄よけのお守り、錦絵と絵暦(今日のカレンダー)、商店の広告など、浮き世絵師たちの仕事は実に多方面にわたっていた。浮世絵を単に美術品として見るのではなく、社会情報の手段として果たした役割を考え、その背後にある江戸社会の文化や、庶民の生活を観察する。
授業計画 洛中洛外の風俗を描いた屏風絵……近世初期の社会と民衆の姿
浮世絵の始まり……岩佐又兵衛と菱川師宣
浮世絵が語る歌舞伎芝居
遊郭吉原と江戸文化
江戸時代の出版界
草紙の挿絵のいろいろ……黄表紙と読本
錦絵と大小絵暦……鈴木春信
蔦屋重三郎の仕事
本草学や博物学と動植物図鑑……平賀源内のこと
銅版画の始まり……司馬江漢と亜欧堂田善
山姥と金太郎。 お化けと怪談。厄よけの神様たち。
評価方法 学期末のレポートと出席状況
教科書
参考書
メッセージ 時代が変わりつつある今、先祖が残した文化を顧みるのはなかなか面白い。この講義は江戸文化への入門である。これを機会に各自がテ-マを選び、さらに勉強をして欲しい。