| 年度 | 2003 |
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| 科目名 | 総合講座A |
| 教員名 | 柳生 他 |
| 授業概要 | 私達は知らず知らずの内に回りの状況に合わせて自分の行動を選択しています。それは適応的に選択されているのが通常の姿です。しかし、環境が激しく変化したりすると人間は適応的な行動ではなく、むしろ不適応的な行動をとります。環境の変化と人間の間には、その善し悪しは別として心の変化や新しい行動、新しい文化を生み、またその文化が人の心と行動を規定するという循環を見ることが出来ます。本講座では、こうした環境と人間の模様を1回~4回までを田川邦子先生が江戸時代の大衆文化に生きる当時の人々の心と行動に焦点を当てます。また、5回~8回までは柳生和男先生が現代社会の激しい変動による青少年の危険な 心と行動の実態について言及していこうと考えています。 また、9回~12回は大八木敦彦先生が自然との共生と対立をテ-マに環境と文化と人間の心の有様について講義します。13回目の最終講はシンポジウムになります。 |
| 授業計画 | ◎「江戸の都市環境と文化」 田川邦子 今年は江戸開府四百年に当たりますので、 私達の先祖がつくった江戸という大都会につ いて考えてみようと思います。近代以前の大 都市が生み出した文化とはどのようなもので あったか。 歌舞伎芝居、流行の発信地であった遊「吉 原」をはじめ、江戸市民の心の支えであった 伝統文化への憧れが生み出した数々の文化遺 産に焦点を当てます。視覚教材も取り入れ、 分かりやすい授業にしたいと思います。 ①「かぶく」行動様式を背景に発生した「かぶき」 芝居について 「出雲のお国から野郎歌舞伎まで」 ②遊里「吉原」と江戸文化 ③伝統への憧れが「生む見立」ての文化 「浮世絵と狂歌について」 ④大衆社会の文学現象 「江戸川柳の発 生と流行」 ◎「青少年の心と行動を蝕む環境」 柳生和男 青少年の犯罪数は日本が今だかつて経験し たことのない領域に入っています。加えて、 学校や家庭でも不登校、虐待、いじめ、心身 障害等々、世界の中でも現代日本の青少年は 奇異な存在として関心を集めています。 欧米の個人主義や市民社会の方向性と比較 しながら日本における危険な利己主義社会に 蝕まれていく大人社会と青少年の逸脱行動に ついて考えていきます。 ⑤青少年の道徳的行動と市民社会 ⑥虐待と家族社会文化 ⑦環境の変化と危機管理 ⑧認知・行動の歪みと環境 ◎ 「自然との共生と対立」 大八木敦彦 人間は、生命活動の維持という点からのみ見ても、自然の恩恵を受けなければ存在することはできない。しかしながら人間を生み出した自然は往々にして、人間の生命を脅かし、快適な生活を阻止しようとする。それ故、人間は自然を愛し、享受しながらも、自然と敵対し、自然を人工化することで文明を発展させてきた。このような自然との共生との対立の有様について、主として文学作品を題材に考えてみる。 ⑨~⑫ 自然との共生と対立Ⅰ~Ⅳ ⑬シンポジウム 三つの視点からその共通する事柄に焦点を当 てて3人の授業者が議論したり、フロアの質 問に答えたりしながら本講義を総括します。 |
| 評価方法 | (1)筆記試験(2)筆記成績に出席率と受講態度を加味して総合的に評価する。 【4回以上の欠席は自動的に不可/3回の遅刻で欠席1とする】 |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 遅刻、授業中の出入り、欠席については厳しく評価するので真剣な授業態度で臨み、この機会を とおして知識と見識を広げてほしいと願っています。 |