| 年度 | 2002 |
|---|---|
| 科目名 | シナリオ研究 |
| 教員名 | 佐々木 昭一郎 |
| 授業概要 | テーマ:シナリオ創り。法則と人称転移。 |
| 授業計画 | 連休をはさみ90分×10回前後の授業。 シナリオにおける「人称転移」(文学等他の活字ジャンルとの類似と相違)。 シナリオにおける「絶対法則」(文学等他の活字ジャンルとの類似と相違)。 シナリオ以前。発想(創作文あるいは創作メモ)。 執筆修練(書き続ける)と持続力。 以上、講義。 以下、同時進行で実践的脚本執筆(脚本を創るということ)。 各自、心の中にあるテーマないし題材を文章に起こす。 各自、そのテーマ、題材を「脚本に起こす基になる文章」(シノプシス)を書く。 書き続けることで、筆馴れする。文章も楽器同様、馴れることから始まる。 脚本を完成し、発表する。 |
| 評価方法 | 1)作品(脚本) 2)レポート「私と人称転移」(400字詰原稿用紙2枚以上) |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 1)たとえ大文学者といえど「人称転移」で苦しむ。私は~彼は、彼女は、という風に私は第3人称「彼」「彼女」へ転移する。その心理行動描写で作家は皆、苦しむ。作中人物である主人公と共に冒頭から最後まで旅する過程で、他の登場人物の身の上にもなりきり諸感情を表現せねばならない。しかも主人公に甘い友情など送れない。人称転移の問題は脚本家と映像作家(監督、演出者)にとって、殊に重大で永久につきまとう。人称転移を意識出来ない作家、監督(撮影者も)は本来、映像は撮れない(一枚画や静止画像は別)。映像の連続性(モンタージュ)の秘密は人称転移にある。形容表現、修辞法を極力省き「人間の動き」を創造するのだ。人称を踏み誤ると精神障害を起こし,想像力を奪われる。「人称転移」を徹底的に意識し、書くことに馴れる授業である。人称転移はいかなる表現にも達する大問題である。2)映像ビジネスは予算計算が先行する。しかし企画書も脚本創りも「人称転移」の問題を素通りする事は出来ない。その重要性を諸君自身が脚本を起こすことで体験されたい。イロハカルタ風にもじると「論より勝負!」。ゼミ生必修。 |