情報行動研究法[システム]

年度 2002
科目名 情報行動研究法[システム]
教員名 浅村 亮彦
授業概要 情報システムを構築する上で、人間の行動特性や知覚特性を理解することは重要である。たとえば、人間と情報システムを取り持つインタフェースを設計する場合にも、人間の行動特性を考慮した方が、より利用しやすいシステムを構築することができるであろう。しかし、行動特性を調べる場合、私たちが日常的に行っているような主観的な分析に頼ってしまうと、どうしても偏りが生じてしまうものである。行動に関する一般的な法則を導き出すためには、それを客観的に理解するための分析手法を、状況に応じて適切に使い分けることが肝要である。 本講義では、人間行動を客観的に分析するために開発されてきた様々な手法のうち、主に心理学分野で利用される、実験法、検査法、調査法、そして観察法に焦点をあてる。授業は、それらの方法を用いた実際の研究例を解説するだけでなく、それぞれの手法を体感的に理解できるように演習を行う。今年度は、受講者を少人数グループに分け、実際に質問紙調査を作成し、データの収集と分析とを行なう。これによって、行動の見かたとその背後にある意味の考えかたを身につけることが本講義のねらいである。
授業計画 行動を分析するための方法
行動分析の手順と留意点
仮説を立てる・仮説を検討する
手順の計画
統計的検定
結果の分析
実験法
実験計画
操作(分析)要因と統制要因
結果の処理
検査法
検査法のねらい
検査法の実際
調査法
対象者の抽出
質問紙の作成
質問紙の回収方法
観察法
観察法の実際
記録方法
観察の信頼性の確保
評価方法 定期試験の成績で評価する。
教科書
参考書
メッセージ 私たちは、自分や他者の行動を主観的に理解しようとします。しかし、そこには、自身の価値観や推測が混入しており、案外、個人差が大きいものです。行動のメカニズムを考えるときには、客観的な分析手法は欠かせません。より有用なコンピュータシステムを構築するためにも、行動の客観的な分析手法は役立つでしょう。 なお、本講義では統計的手法の理解が必須になりますので、ある程度の数学的知識が必要となります。