自然科学史

年度 2010
科目名 自然科学史
教員名 土井 康弘
授業概要 本講義は、人類が誕生してから17世紀頃まで、西欧および日本でどのような科学技術の研究がなされたかを概括する。その際、前者については物理化学を中心に講義する。また後者については、江戸時代中期に至るまでに日本人が獲得した科学についての知、さらには日本の生活に密着した陰陽五行説などの思想概念についても触れる。
授業計画 1.ガイダンス
I 西欧科学史
2.原始の科学と文明の誕生
3.~4.古代ギリシャの自然哲学
5.アレクサンドリアの科学
6.錬金術の発生
7.古代ローマの科学
8.中世科学史
9.イスラムの科学
10.中世末からルネッサンス期の科学
11.科学革命の時代
12.ガリレイの落下法則の研究
13.~14.ベーコン、デカルトの自然科学論
15.中間試験
II日本科学史
16.原始科学文化
17.古代中国科学技術
18.中国科学技術の日本への伝来
19.~20.律令国家と科学技術
21.古代国家の凋落と科学文化の空白
22.封建社会の形成と科学文化の胎動
23.封建社会の確立と科学文化
24.南蛮学の伝来とその影響
25.近世科学開花の実相
26.近世中期産業の発達と技術学の形成
27.近世中期の思想文化と実学
28.経験科学の発達
29.近世中期実学の展開
30.試験
評価方法 成績は、出席に相当する課題(3割)と試験(7割)で評価する。
教科書
参考書
メッセージ 自然環境に関する問題の山積する時代に生きる我々が、これらを解決する糸口を見つけるには、まずは人類がどのように自然にはたらきかけてきたかについて知っておく必要があろう。はたしてこれから人類は自然とどのように調和して生きていくべきか。この講義を通して、その指針を見出せれば幸いです。