年度 | 2010 |
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科目名 | 情報システム特論 |
教員名 | 関 哲朗 |
授業概要 | 本講義では,いわゆる情報システム開発の課題について検討していきたい.そもそも,情報システム開発は何故難しいといわれるのか,その問題,課題は何なのか,如何に解決すべきであるのかと言ったことは,実は高度情報化社会にとって深刻なテーマとなっている.更に,何故情報システムの不具合が社会問題なのかについて理解することは,情報システム開発の社会的ミッションを知る上でも重要なことである.講義では,情報システム開発の技法と,情報システム開発の事故の事例を学習しながら,先に示した課題について探求していきたい. |
授業計画 | ガイダンス この講義の計画と概要をお話しします. ※以下の計画は,進捗によって前週の内容に触れたり,変更になることがあ ります. コンピュータ開発の歴史と利用目的の変遷 一般的なコンピュータ開発の歴史を振り返り,その利用目的の変遷を学びます.メインフレームの時代からCSSへの移り変わり,インターネットの出現によるセキュリティに対する考え方の変化,いわゆるPCの普及などと言ったハードウエアの開発と利用形態の変化が情報システム開発に及ぼすインパクトについて議論します. 第2回の続き 情報システム開発の困難さの存在 情報システム開発は何故難しいのかを考えていきます.古くは,ソフトウエア危機をキーワードに議論されてきたことですが,その内容は現在では解決されているのか,変化しているのか,今日問題とされることは何なのかについて議論していきます. 第4回の続き 情報システム開発におけるプロジェクトマネジメントの必要性 情報システム開発の場ではプロジェクトマネジメントの必要性が強調されています.ここでは,プロジェクトマネジメントの内容について詳しく触れるつもりはありませんが,何故その必要性が叫ばれるようになったのか,情報システム開発の分業化,開発組織の階層化との関連は何か,開発の成功定義,開発成功の保証技術などについて議論していきます. 第6回の続き 情報システム開発規模の見積り技術と契約 情報システム開発の規模見積りについては様々な方法が提案されています.多くの方法が顧客要求に従った見積り方法で,これをもとに開発コストや開発計画など,顧客との約束=契約が請負契約として文書化されることになります.この手続きが多くの情報システム開発の失敗のトリガとなっていることはよく知られたことです.ここでは,何故これが失敗のトリガとなるのか,何故最近の情報システム開発において顧客との契約未達成が特に問題視されるのかについて議論していきます. 第8回の続き 事例演習1 情報システム開発における事故を例題に,その原因の探求と教訓の獲得を行います. 事例演習2 情報システム開発における事故を例題に,その原因の探求と教訓の獲得を行います. 事例演習3 情報システム開発における事故を例題に,その原因の探求と教訓の獲得を行います. 総合演習1 総合演習2 この講義のまとめ |
評価方法 | 出席や演習の状況と期末試験の成績を総合的に評価します. |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 情報サービス産業,IT産業に職業を得ようとする人には当然のように期待される知識を学んでいきます.積極的に参加すれば,この分野で活躍するためのいくつかの重要な知識を得ることができます.基本的に課題を出し,ディスカッションを通して理解を深めていきたいと思います. |