市民社会論

年度 2010
科目名 市民社会論
教員名 椎野 信雄
授業概要 近代市民社会の自己省察の学としての社会学の視点から、現代の「市民社会の構築」と「開発教育」を連携してみる。日本語の「個人」「社会」や「開発」「教育」などのキーワードをアンラーンし、市民社会論や開発教育論を理解することを基本目標とする。「地球市民」の視点で世界の地球的課題を考察する国際学部生としての<あなた>を発見するのが到達目標です。
授業計画 講義ガイダンス:授業の形式と内容を説明する
「個人」と「社会」:日本語訳成立事情
「近代社会」:西欧「近代」の誕生
市民社会論の系譜:国民国家/産業社会/市民社会
シティズンシップ:人権宣言
ジェンダー平等:マイノリティ問題
「国民」と「市民」:近代国家の矛盾点
「地球市民」:グローバル・シティズンシップの視点
日本の教育:「教育」をUnlearnする。
日本社会の世界観:見えない空間
開発教育:「開発」をUnlearnする。
「自由」と「権利」:日本語訳成立事情
国際協力とNGO/NPO:オランダモデル
市民社会論を学んで
一回ごとの授業は以下のように進める。授業の前日に予習読書課題をeラーニングに提出して授業参加する。授業の最初に前回の皆のコメントパーパーから幾つかを紹介し学習ポイントを復習する。課題の中の皆の「分からないこと」を説明したプリントを配布し解説しながら、相互行為的に授業を進める。最後に授業のまとめとしてコメントペーパーを書いてもらい、次回に私のコメントをつけて返却する。
評価方法 毎回の読書予習課題の全提出と、2/3以上の出席率で受験資格ありとする。毎回の読書予習課題(32%)、出席・授業コメントペーパー(28%)、定期試験の「レポート」(2000~4000字)(40%)によって評価する。レポートの評価基準は、近代のキー概念のアンラーン度および近代社会と地球市民の理解度です。
教科書
参考書
メッセージ この授業は、知識を記憶することではなく、ある物事についての見方を、自分で関心をもって、自分の頭でアンラーンすることで、理解し直してみることに主眼があります。私の言う「アンラーン」の教育方法を知ってみませんか。他の授業とは異なるこの授業の内容と形式を理解し、読書予習課題のあるこの特異な参加型授業の受講を決めてください。受講希望者は第1回目の講義ガイダンスに必ず出席すること。参考書の2冊もテキストとして購入のこと。