年度 | 2010 |
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科目名 | 文学 |
教員名 | 小林 千草 |
授業概要 | 文学は、広汎な分野を持つ。近現代文学・古典文学のみならず、能狂言や演劇、TVドラマ・映画などの言語芸術までを含みもつ。また、言語を媒介として表現される以上、語彙・表現・文体という言語的側面とも無縁ではない。文学作品中の会話は、男ことば・女ことばという括りのほかに、男女のコミュニケーションとしての分析が可能で、それは私たちの日常生活と大いなる接点を有する。文学は、人(心理)・生命・自然を大テーマに有し、文学を学ぶことは、今後の自分たちの現実社会を生きる智恵ともなる。 |
授業計画 | 講義ガイダンス○文学とはなにかー先入観と限界を超えて○テキスト・参考書などの紹介 自己の文学体験をふりかえり、他人の文学体験・文学観を聞こう(1)○テキスト導入(1) 自己の文学体験をふりかえり、他人の文学体験・文学観を聞こう(2)○テキスト導入(2) 湘南・鎌倉・横浜の文学風土に親しむ(1)ー地図上の文学散歩 ○テキスト導入(3) 湘南・鎌倉・横浜の文学風土に親しむ(2)ー地図上の文学散歩 ○テキスト導入(4) 文学の領域を自由にはばたこうー諸ジャンルへの実践と鑑賞(文学と芸能の接点をテキストより考える) テキストを「女性」「母性」をキーワードとして読む(1) テキストを「女性」「母性」をキーワードとして読む(2) テキストを「女性」「母性」をキーワードとして読む(3) ○小課題 近現代文学や映像文化は女性・母性をどのように描いているか テキストを「生命」(生まれる・生きぬく・死ぬ)をキーワードとして読む(1) テキストを「生命」(生まれる・生きぬく・死ぬ)をキーワードとして読む(2) ○小課題 近現代文学や映像文化は生命と死をどのように描いているか テキストを「人」と「自然」との共生という観点から読む(1) テキストを「人」と「自然」との共生という観点から読む(2) ○小課題 近現代文学や映像文化は人と自然の共生(あるいは、自然環境)をどのように描いているか まとめーあなたにとって、文学は何であろうとするのかー将来への展望と自己評価 |
評価方法 | 成績評価は毎回のミニレポート、試験及び小課題の提出をもって行う。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 文学を理解する第一条件は、柔軟な感性です。感動する心を忘れないで教室にのぞんで下さい。過去の知識や成績は、二次的なもの。新たな第一歩を踏み出しましょう。テキストには「能」の写真や親しみやすい現代語訳が付けてあるので、古典になじみのない人でも心配はいりません。漱石だって三島由紀夫だって能と無縁ではありませんでした。折々に近現代文学に触れるので図書館の文庫コーナーで親しんでおくこと。 |