コミュニケーションと文化

年度 2002
科目名 コミュニケーションと文化
教員名 藤巻 光浩
授業概要 この講座では、コミュニケーションと文化との関係を考察する上で重要となる批評学について講義する。我々は、圧倒的な情報の中で生きている。コマーシャル、テレビドラマ、新聞、電車の吊革広告、デパートのショウケース、雑誌、そしてインターネット。それらの情報に囲まれて、我々はそれらの情報に影響を受けている。そして我々はそれらを消費しなんらかの(ボッブカルチャーであれ、サブカルチャーであれ)文化を形成し、その文化に対して所属意識(アイデンティティ)を形成するのだ。そんな我々のアイデンティティと文化の接点に焦点を当て、批評する力を養う予定だ。批評学は、文化に関してなんらかの解釈・判断を加え、その自分の意見を発信し説得を試みることをその活動の目的とする。したがって、批評学においてコミュニケーションは大きな位置を占めている。文化を解釈する際にも、我々はその文化との対話をしていることは言うまでもない。それは過去との対話かもしれないし、異文化との対話かもしれない。それはメディアの発するメッセージとの対話かもしれないし、男女の性差の決定される場所との対話かもしれない。この文化との対話の方法をさまざまな角度から紹介してみたい。そして、諸君は、その方法論を応用して批評を書くことになる。
授業計画 1. オリエンテーション
2. コミュニケーションとは?文化とは?
3. 基本的なテキスト批評(賞賛と批判)
4. ドラマとしてのコミュニケーション(ドラマティズム)
5. 大きな物語と大衆文化(消費文化)
6. 歴史との対話I(過去とのコミュニケーション)
7. ポストモダンの幻影(シミュラクルとコミュニケーション)
8. ジェンダーから見たコミュニケーションI(イデオロギー批評)
11. 記号としてのコミュニケーション(記号学)
12. スポーツ映像と身体コミュニケーション(ビジュアル批評)
13. ジェンダーエスニシティーから見たコミュニケーション(ポストコロニアル批評)
14. ジェンダーから見たコミュニケーションIII(クイアー理論)
15. ポスト構造主義入門I(フーコーとセクシュアリティー)
16.ポスト構造主義入門II(精神分析学とまなざし)
17.歴史との対話II(トラウマの記憶とコミュニケーション)
18.まとめ
評価方法 レポート二回(30パーセント&50パーセント)、授業への参加(出席も含めて20パーセント)
教科書
参考書
メッセージ このコミュニケーションと文化では、さまざまな批評学の方法論を広く浅く学ぶ。そして、ここで紹介される方法論の中から自分の気に入ったものを見つけて欲しいと思う。その自分の気に入った方法論を使って、自分の興味のある「文化」を選択し、分析し、批評することを課題とする。自分の暮らしている文化に関わり、そしてそれを批評する目を養っていく。それは、つまり文化の中での生き方、価値判断に関わることであり、それと同時に、その自分の下した価値判断を批評という形で自分の所属する文化に影響を与えることを試みるコミュニケーションそのものなのだ。そして、予習を望む。