| 年度 | 2002 |
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| 科目名 | 社会言語学 |
| 教員名 | 藤巻 光浩 |
| 授業概要 | この授業では、言葉のもつアイデンティティ形成の発展、問題、そしてその今後の展望について講義する。我々がなにげなく使用している「ことば」というものは、単なる意思伝達の手段だけではない。それは、我々を「我々以上の」なにか別の人間に変換する何かだ。例えば、自分は「日本人」であると理解して「日本語」を「母国語」とする人間だと理解しているとしよう。しかし、いったいこの「母国語」としての「日本語」は、「日本人」というアイデンティティを完全に定義することができるのだろうか?もし、君の使用する「日本語」が一般的に考えられている「標準語」から逸脱していたとしよう。そうすると君は君の友人から「日本人」として認められるのだろうか?聞きなれない方言を聞いて、「あれ、日本語に聞こえない!」なんて経験はしたことがないだろうか?そのとき、君は何を思って自分を定義しているだろうか?このような「ことば」に関する疑問を問題意識のとっかかりとしてこの授業をはじめたい。つまり、「ことば」とそれが社会・文化的に形勢するアイデンティティの問題について考えてみたい。どうして我々は「ことば」が我々のアイデンティティ形成に大きな影響を与えているのか、ということから始まり、テーマをさらに進めて国家とその言語政策、そして植民地などのアイデンティティの問題、多言語主義、ハイブリッドな言語・文化・アイデンティティの問題などに触れ、新しい「ことば」に関するパースペクティブについて話す予定だ。 |
| 授業計画 | 1. オリエンテーション 2. 言語共同体と方言 3. 母語と母国語 4. 話し言葉と書き言葉 5. 国家と母国語I:ラテン語の場合 6. 国家と母国語II:フランスの場合 7. 国家と母国語III:スペインの場合 8. 国家と母国語IV:日本の場合 9. 多言語主義の問題:アメリカの場合 10. 多言語主義の問題:EU、台湾の場合 11. ピジン語とクレオールの可能性:母国語の転覆 12. 言語とアイデンティティ:文化の分有される場所 13. 言語、アイデンティティ、そしてトラウマ:民族離散(ディアスポラ)と亡命者の言葉 14. まとめ:母語はどこにあるのか? |
| 評価方法 | 平常点(ディスカッションへの参加=40パーセント)、レポート二回(一回目=20パーセント、二回目=40パーセント) |
| 教科書 | |
| 参考書 | |
| メッセージ | 受講生へのメッセージ:みんなのクラスディスカッションへの参加を強く期待している。そして、予習も強く期待している。 |