HD映像制作

年度 2010
科目名 HD映像制作
教員名 近藤 克已
授業概要 映像の世界では、これからHD(ハイ・ディフィニション)がスタンダードになります。そこで、HDでテレビCMを作るプロセスを実際の現場と同じ方法で、皆さんに体験してもらいます。HDといっても恐れることはありません。幾つか留意する点はありますが、基本的な映像制作のワークフローは変わりません。授業では実際に「HDでテレビCM」を制作します。CM依頼主を想定し、実際に発信できるCMコンテンツの制作をめざします。これにより、HD映像制作の基本とCM制作の基本テクニックを習得すると同時に、作品が発信されることの意義を学びます。
授業計画 HDとCM制作の実際(授業概要~HDとSDの違い~CM制作の現場とワークフロー)
CM企画(CM依頼のオリエン~CM企画の考え方・作り方~絵コンテ例~課題「CM企画案」)
CM企画会議(課題「CM企画案」の提出~検討~課題「絵コンテ制作」)
プレゼンテーション(課題「絵コンテ制作」提出・プレゼンテーション~CMプラン決定)
PPMプリプロダクション・ミーティング(演出コンテ・撮影プラン・手法の検討~オールスタッフ決定)
撮影-1(HD撮影の演出・カメラ・照明・録音の基本技法)
撮影-2(ロケ撮影)
撮影-3(スタジオ撮影)
編集-1(HD編集の基本技法、ワークフロー)
編集-2(ラッシュ~ラフ編集~課題「仮編集案」)
編集-3(課題「仮編集案」の提出~検討~仮編集案決定~クライアント試写)
編集-4(本編集)
MAVマルチオーディオビデオ(Na収録~BGM・SE入れ)
完成試写(完パケ制作~完成試写~講評)
評価方法 課題提出と授業への参加度を総合的に判断します。実制作の授業なので、授業の出席率を重視します。次に課題提出の内容(企画力、オリジナリティ、斬新さ、完成度など)をはじめ、チームワーク能力、自主性、作品への参加度などで評価します。
教科書
参考書
メッセージ この授業では、実際のCM制作現場と同じ手順で授業を進めていきますので、幾つかの課題提出があります。まず全員にCM企画案を提出してもらいます。この中から選ばれたプラン(2つくらい)を、2チームに分けて制作していきます。映像制作はチームプレイですので、それぞれの役割を認識しながら一つの作品の完成に向けて協力してください。また、撮影した素材を使って編集でも全員に課題を提出してもらいます。それぞれが考える表現、モンタージュ(編集)を探求してください。この授業はワークショップのスタイルをとっています。HDやCM制作の考え方、技法、ポイントなど、できる限りアドバイスしますが、実際に作るのは皆さんです。頭と手で考え、身体を動かして映像作品を作っていく、物づくりに意欲的に取り組む姿勢(授業時間外の制作など)を望みます。