生命倫理

年度 2010
科目名 生命倫理
教員名 ホアン マシア
授業概要 生命科学の発展と技術への応用によって人体・環境・社会への影響の問題が生じる。生命操作の時代においていのちを大切にするための手段が多いが、いのちが脅かされていることもある。人間が技術的にできるようになったすべてのことをしても良いかどうか問われている。生殖補助医療、末期医療、臓器移植、遺伝子操作、健康と病気、医療資源の公平な分配、環境保護などの問題を取り上げる生命倫理では、どこまで生命を操作してよいのだろうかという問題を考える。
授業計画 命に関することば:「生命・生活・人生・くらし・寿命」そして(ひらがなで書く)「いのち」。尊い命の尊厳とは何か。
生命操作の時代。生命科学の発展と技術への応用による人体への影響と環境への影響。それにともなう社会問題。
健康とはなにか。病気と病人そして病院。現代医療制度の長所と短所。医療資源の公正な分配。治療と人間的なケアーの調和。
患者の権利と義務。医療における人権擁護。
生と死をどう捕らえるか。生物学物的な視点と人間学的な視点。生命の始まりと終わりにおける生命尊重。
告知の問題。末期医療。苦痛緩和。ホスピス。
延命手段の使用と延命中止の基準
安楽死の問題点。安楽殺人とは違う尊厳死。
植物状態にたとえられる遷延意識障害
脳死状態。植物状態と脳死状態の区別
臓器移植。生体からの移植。死体からの移植。脳死状態における臓器移植の条件。
性教育と生命誕生。避妊と中絶の区別。出生前診断。
生殖補助医療。再生医療と幹細胞
本講義のまとめとむすび。生命観・死生観と文化。命を大にする文化の形成と平和の建設。
評価方法 評価方法:毎回、授業の終わりに短いコメントを書き、学期末にレポートを提出する。
教科書
参考書
メッセージ 授業への積極的な参加を期待しております。遠慮せずに、質問してください。メールのやりとりでも相談に応じます。