画像処理 I

年度 2010
科目名 画像処理 I
教員名 下平 丕作士
授業概要 (1)概要:画像処理を理解するのに必要な基礎知識について講義する。(2)目標:基礎的な概念と処理方法について理解することを目標とする。(3)意義・背景・重要性:人間の受理する情報の70から80%は、視覚によるもの言われている。画像とは、このような実世界から得られる視覚情報のうち、技術的な手段によって、2次元的または3次元的に表示される情報をいう。画像処理とは、このような視覚情報を様々な目的のために処理することをいう。画像処理の利用は、1960年代後半の宇宙探査用人工衛星の画像処理によって幕開けし、その後、医療用画像処理、地球表面の画像処理などを通じて発展してきた。今日では、機械による検査、仕分けや組み立ての自動化など様々な産業分野で利用されている。日常生活においても、ディジタルカメラで撮影した写真をパソコンに取り込んで処理するなど身近な技術となっている。画像処理は、マルチメディア表現における中核技術であり、是非習得しなければならないキーテクノロジーである。
授業計画 ビジュアル情報処理の原理
ビジュアル情報処理の光学的モデル
ディジタル画像1(画像の標本化)
ディジタル画像2(画像の量子化)
画像の幾何学的変換
画像の性質を表す諸量(ヒストグラム、統計量)
画素毎の濃淡変換1(トーンカーブによる変換)
画素毎の濃淡変換2(ヒストグラム平坦化)
画素毎の濃淡変換3(様々な変換)
領域に基づく濃淡変換1(空間フィルタリング)
領域に基づく濃淡変換2(平滑化)
領域に基づく濃淡変換3(エッジの抽出、先鋭化)
その他の画像処理
評価方法 基礎的な概念と処理方法について理解できたか、学期末のテストによって評価する。
教科書
参考書
メッセージ 日常生活でも画像を扱うことが多くなりました。画像処理の基礎知識があれば、もっと面白いことができるようになります。