スケジューリング

年度 2010
科目名 スケジューリング
教員名 根本 俊男
授業概要 この講義では,問題解決技法やオペレーションズ・リサーチの中の重要なトピックのひとつである「スケジューリング」について学びます.スケジュールを計画する・管理する技術はITプランナーにとって必須の基盤知識のひとつです.また,経営情報学科出身者が当然身につけているIT(情報技術)として企業が期待している中核技術のひとつでもあります.経営情報学科が経営学科ではないことを考えれば経営情報学科におけるITの重要性は容易に理解できるでしょう.ここでは,スケジュールを作成する手法や管理する手法をはじめとする実践的な技術の具体的な解説から,スケジューリングに関する理論的な背景の知識まで,幅広くスケジューリングに関する話題を提供します.本講義で扱う内容を修得するには多くの問題例に取り組む必要があり,講義時間だけでは足りないので相当量の課題を毎回課す予定です. 受講者は実習・課題に取り組む十分な時間を確保しておいてください.
授業計画 スケジューリングとは
プロジェクトを計画・管理する技術
プロジェクトを把握する方法
スケジューリングの図解
PERTの手法
日程情報に不確実性がある場合
コストを考慮する場合
加工順序を決めるスケジューリング
加工機械が2台の場合
工夫したアイディアの妥当性の示し方
加工機械が3台以上の場合
スケジューリングの問題のやさしさ・難しさ
アルゴリズムの評価
問題の難易度のとらえ方
まとめ
評価方法 講義への出席回数が規程を満たすことを成績評価の前提とする.各自の理解度は,スケジューリングに必要な基盤知識を講義中に数回実施する小テストにより測定する.評価は,その小テストの結果(100点相当)と講義への積極的な参加状況,演習・課題への取組状況などを加味し算出する
教科書
参考書
メッセージ この講義を受講するのに前提知識は不要です.ただ,スケジューリングが問題解決の技法の中でどのような位置付けになるのかなどをより深く理解するには,第2セメスタでの「オペレーションズ・リサーチ」などITプランナーコースの専門科目が履修済みであることが望まれます.一方,本講義では具体的にスケジュールを作成する面白さや難しさを体験できるので,問題解決の楽しさをここで学んでから,第4セメスタでの「ネットワークモデル分析」,第5セメスタでの「最適化モデル分析」や第5/6セメスタでの「経営情報演習A/B」を履修する準備としてもよいかもしれません.第6セメスタでの「ロジスティクス」を履修するには本講義の知識が前提にもなります.本講義では,基礎的な部分を広く扱うのはもちろん、理解が表面的なもので終わらないように,取り上げるテーマによっては,深い部分にも取り組んでいきたいと考えています. 時間も努力も多く要する講義ですが,有意義で充実した講義です.楽しんでください.講義に関する情報や過去の試験問題などは以下のURLにて閲覧できます. http://www.bunkyo.ac.jp/~nemoto/lecture/