学級経営論

年度 2010
科目名 学級経営論
教員名 松本 浩之
授業概要 学級崩壊が今日的な教育問題の一つとして取り上げられてすでに久しい。集団としての統制がとれなかったり、担任に対する反抗や攻撃によって学習が成立しなかったりという現象は、教育界では日常茶飯事となりつつある。学級崩壊は、すなわち学級経営の破綻であり、学級集団の重大な機能不全である。授業では、崩壊を起こさないための学級作りよりも、崩壊に忍び寄る隙を与えない、攻めの学級経営のあり方について考えていきたい。現場で役立つ学級作りのこつについても触れていく。
授業計画 学級経営の意義【学級経営ってなに】
学級の歴史と学級経営【学級の成立と変遷】
学級経営の機能【学級作りは何のためか】
学級経営と児童理解【子どもは、変わってしまったのか】
学級経営と教科経営【学習しやすさの素地としての学級】
学級経営と特別活動【子ども達を輝かせるもの】
学級経営と学級活動【常時活動を通しての学級作り】
学級経営と生徒指導【生徒指導の場として再認識を】
学級担任の役割【こんな人が学級担任には合っている】
学級経営案の立案【計画的に子どもを伸ばす】
学級作りのポイント【こんなアイディアが子どもを生かす】
学級王国の是非【学級の協同と独自性のはざま】
学習集団と生活集団の乖離【これからの生活集団のあり方とは】
学級崩壊と担任【攻めの学級経営の重要性 】
学級経営と発達段階【学年に合った学級経営を】
評価方法 (1)筆記試験 (2)筆記成績に出席率と受講態度を加味して総合的に評価する。
教科書
参考書
メッセージ 教職志望者の動機の多くは、自分の理想とするクラスを担任として作り上げることとにあるのではないでしょうか。学級担任は、学級経営の主体者として独自性を発揮しながら学級集団を作り上げます。難しいのは、集団を構成する子ども一人ひとりが生身の人であることです。理想の押し付けは必ずしも受け入れられません。一筋縄でいかない学級経営のダイナミクスの面白さ。この面白さこそ学級経営の醍醐味であると考えます。醍醐味が少しでも味わえるよう模擬授業や討論を交えて授業を進めていきたいと考えています。