年度 | 2010 |
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科目名 | 生徒指導・進路指導論 |
教員名 | 柳生 和男 |
授業概要 | 青少年の問題行動は戦後から数えて第4のピークに突入しています。また、小・中学校では学級が壊れて授業が成立せずに頭を抱え込んでいる教師が数多く報告されています。生徒指導、進路指導は教育活動の根本に位置するものであり、いかに知識に優れた教師であってもこれを欠いて教育を営むことはできません。 本講義では実践的な生徒指導、進路指導の理論を演習を交えて展開することによって、生徒に高度な自己実現を促す学校現場の指導の実際について学習していきます。 |
授業計画 | (1)生徒指導の意義 【生徒・学校の自律と校則】 (2)生徒指導の歴史的変遷 【生徒指導主任はなぜ怖い】 (3)生徒指導の諸理論I 【自己指導力の育成・欲求階層説他】 (4)生徒指導の諸理論II 【現実原則と快楽原則・規範意識は市民社会の文化投影】 (5)生徒指導と学校教育相談 【生徒指導は鬼か教育相談は仏かその真相は】 (6)生徒指導と教育課程 【生徒指導は担任教師の生命線】 (7)生徒指導の実際 【全体計画・年間指導計画の立案】 (8)問題行動の理解と対応I 【校内暴力・いじめ・対教師暴力】 (9)問題行動の理解と対応II 【不登校・無気力・摂食障害等他】 (10)生徒理解の方法(査定)I 【ソシオメトリックテスト・交流分析他】 (11)生徒理解の方法(査定)II 【職業適性検査等進路関係査定法】 (12)進路指導の意義 【生き方と在り方を体験から学習】 (13)進路指導の実際 【進路指導年間計画・全体計画の立案】 (14)生徒指導と地域社会連携 【学校と地域の連携/保護者とも連携】 (15)生徒指導と理論と哲学 【教師の人間性と生徒指導】 |
評価方法 | (1)筆記試験(2)筆記成績に加えて出席率と受講態度で総合的に評価する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 教職は、生徒の人生に介入していく極めて重大且つ責任のある仕事であります。生徒指導と聞くとスカートの長さだの、頭髪だの、校則が焦点になりがちですが、それらは常に人間の生き方、在り方との関係で模索されなければなりません。つまり生徒指導こそ教育の中心に据えられる課題であるのです。生徒指導を修めることは教育実習や教職生活に必須であることはもちろん、将来、学生諸君が親として子育てに関わる時に大いに役立つ実践的学問であります。 |