映像情報論

年度 2010
科目名 映像情報論
教員名 深瀬 槇雄
授業概要 絵・動画を問わず、人間はその情報伝達の手段として、古くから画像を利用してきた。文字の社会的普及が進んでも、画像に寄せる人々の好奇心は衰えを見せなかった。さらに19世紀以降、さまざまな情報メディアの発達にともなって画像は視覚に訴える直接的感覚の強烈さゆえに、今日、ますます隆盛を極めつつある。新しい情報メディアであるインターネットの伝送手段にブロードバンドが大きな期待を持って導入され、高精細のHDが基幹放送として位置づけられたのも、人間が根源的に持つ画像への共感性の故であろう。本講では、絵画や生活工芸品などから、現代の新聞、雑誌、ポスター、映画、TVなどに至る、画像に込められたメッセージを分析しながら、人と画像の関係の本質を探ることを目的とする。
授業計画 イメージするものと、映るもの
古代の文様の意味
映像が情報として伝わるとき
神と仏の造形
水墨画の伝える情報は広くアジアに
淋派の美学がヨーロッパに与えたもの
絵画と社会 (1)裸体画
絵画と社会 (2)政治的メッセージ
映像と色彩 (1)浮世絵の色
映像と色彩 (2)カラー写真、カラー映画、モノクロ映画
時間と空間を超えるもの
評価方法 期末レポートによる。
教科書
参考書
メッセージ 画像は具体的な事物表示だけではなく、抽象化を伴い、記号的意味付けの要素を持ちます。さらに、その記号的意味が社会的、政治的メッセージとして広まり、普遍的シンボルとして認知されていくのです。画像への理解は、諸君のコミュニケーション手段拡大に効用を持たらすでしょう。