食文化論

年度 2010
科目名 食文化論
教員名 肥後 温子
授業概要 人類は住む土地の気候や風土、思想、宗教、経済の制約の中で、食糧を確保し、調理・加工技術、保存技術を駆使して、食べられる食品の種類を増やし民族固有の食文化を築いてきた。“食を通して歴史を見、食を通して世界を見る”ことができるのである。 この授業では、日本における食の原点、伝統食を中心に、食べ物を確保するための先人の苦労や知恵、食べ物のルーツや語源、食文化の奥深さ、世界の食文化の多様性とそれが生まれた背景などを、画像を交えて順に説明していこうと思っている。
授業計画 世界が注目する日本の食と食文化
日本の食材のルーツを探る(1)
米、小麦、雑穀
日本の食材のルーツを探る(2)
豆、肉、魚介、乳、卵
日本の食材のルーツを探る(3)
野菜、海藻、木の実、 果物、茶、菓子、調味料など
料理の成立と料理技術の発展
料理様式、食事様式の形成
本膳、懐石膳と配膳様式
飲食店の成立
調理機器、食具、食器の変遷
行事食
郷土食
地方の行事食・参考資料提示・ビデオ鑑賞
世界の食文化とその影響
世界の食文化・参考資料提示・ビデオ鑑賞
評価方法 学期末試験 70%、提出物15%、出席および態度 15%
教科書
参考書
メッセージ 食が成熟化し食べ方が多様化する中で、自国の食材や食文化を知らない人が増え、食生活上の問題点が増えてきた。そのため、伝統食を見直す動き(スローフード運動)もみられる。世界に誇れる食文化と長寿食をもつ日本人にとって、食の原点を知ることは、今の食生活を見直し向上させる上できわめて意義深いことである。