年度 | 2010 |
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科目名 | マンガ表現 |
教員名 | 西野 公平 |
授業概要 | この授業ではプロのマンガ家が行っている実際のマンガ制作を体験し、その過程でマンガストーリー独特の構成や表現について学んでいきます。その方法論はそのまますべてのコンテンツ制作に通じる基本概念でもあります。コンピュータ全盛の時代にあってもマンガ家は手書きで原稿を作り続けています。そしてその個人的な手作業の成果であるマンガから、アニメやゲームなどのビッグビジネスが生まれているのです。それはなぜでしょうか?その答えをぜひ自分たちの手を動かす事によって発見して欲しいと思っています。授業ではまずマンガの基本的な描き方、ストーリーの構成、構図の取り方、読者の興味を喚起する方法などを学びます。その上でオリジナルの1ページマンガを各自が原稿用紙にペンとインクを用いて描いていきます。理論だけでなく実際にオリジナルのマンガを描く事で、作家として、情報の発信者としての考え方、テクニックをより深く身につけることが最終目的です。 |
授業計画 | (1)~(5)(集中1日目) マンガ業界の現状やマンガ家の仕事の進め方などを紹介しながら、基本的な道具や考え方などを説明します。 午後からは実際にペンとインクを使って、原稿に線を引く練習をします。 (6)~(10)(集中2日目) それぞれのアイデアを原稿用紙の上に作品としてどう結実させていくか。各自のアイデアを検討しながら、その方法を解説していきます。読者に対して意図をどう伝えるか、読者の興味や感情をどのようにして誘導するかがポイントになります。 (11)~(15)(集中3日目) 午後3時までの時間を使ってそれぞれの作品の完成を目指します。 作品提出後、全員で合評を行います。絵の上手い下手ではなく、いかに作者の意図が表現されているかが評価のポイントになります。 |
評価方法 | 毎回の出席を基本とし、練習課題提出を30%、授業中の活動を含めた出席点を40%、最終日の作品提出で30%で評価する。成績の基準は以下のとおり。AA)提出作品に不備がなく、内容が特に優れている。A)提出作品に不備がなく、出題意図に応じた作品である。B)提出作品に不備はないが内容がやや不足している。C)形式、内容ともに若干の難点がある。D)課題がこなせていない。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この科目は、実際にマンガを描いてみたい学生に向いています。またマンガが好きな学生、その中でも特にマンガの実情を知りたい人や実際のマンガではどんな工夫がされているのか?どんな効果を上げているかを知りたい学生には向いています。読んではいるが気づいていない、様々なマンガの裏の技術を知ることができるでしょう。 |