年度 | 2010 |
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科目名 | ジェンダ-論 |
教員名 | 椎野 信雄 |
授業概要 | <ジェンダー>とは、性別(男女の区別)のことですが、ジェンダーというカタカナ語を使うのは、あなたが今、頭に思いつく「性別」についての考え方(たとえば女と男のあり方あるいは男女関係や性関係、恋愛やセックスや結婚などなどについての考え方)を、自然なことととして自明視するのではなく、それとは別の見方で理解するためなのです。では、なぜジェンダーという見方が必要なのでしょうか。それは、今までの捉え方の「性別」男女では気づかない大切な事柄(人間や社会や世界や人生の問題)が今の世の中には沢山あるからです。<ジェンダーの視点>でものごとを見て、性別自体の考え方を変えることを基本目標とします。あなたの人間観・社会観・世界観・人生観を広げるための第一歩を踏み出すジェンダーの入門的「知識」を体得するのが到達目標です。 |
授業計画 | 講義ガイダンス (この授業の内容と形式について説明する) これまでの学校教育ではあまり習わない性概念としてのジェンダー 私たちの自明視した「性別」観(男女二分法)を自覚する 性別身体を再考する (生殖・出産の性教育ビデオを鑑賞する) 性の分化のメカニズム (インターセックス/半陰陽の事実を理解する) 性別(SEX)とジェンダー(GENDER)を比較対照し、「性別」をアンラーンする 「性同一性障害」やトランスジェンダー(TS/TG/TVなど)を理解する 女性学・男性学・ジェンダー学の存在を知る 性別役割分業意識とジェンダー後進国日本の現状を知る 家族の中の男女観 (近代家族をアンラーンし、脱近代家族へ向かおう) 性差別批判とフェミニズム(女性解放思想) (<ジェンダーの視点>の原点を知る) セクシュアリティ(異性愛と同性愛の制度) (セックスって社会制度なんだ) 恋人間の暴力(デートDV)について理解する(外部講師) 性別文化のポリティックス(力学) (ジェンダー後進国日本の中のあなたを変える) |
評価方法 | いくつかの課題の提出と、2/3以上の出席率で受験資格ありとする。出席(28%)、毎回のコメントペーパー(28%)、課題(8%)、定期試験の「レポート」(4000字)(36%)によって評価します。レポートの評価基準は、<ジェンダー>の視点の理解度(性別男女観のアンラーン度)と自分の生活に関わる現象をジェンダーの視点で考察できる度合です。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業は、講義内容を覚えたり、単にノートを取ったりすることではなく、ある事についての考え方を、自分で関心をもって、自分の頭で理解し直してみることに主眼があります。性別(女と男)のことについて、これまでとは違った視点で考え直してみませんか。受講希望者は、必ず第1回目の講義ガイダンスに出席すること。 |