年度 | 2010 |
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科目名 | 日本国憲法 |
教員名 | 飯野 守 |
授業概要 | 世界史の近代は憲法とともに始まった。近代から現代に至る憲法の変遷を、理念と現実を追いながら振り返る。また、日本の現代が抱える憲法問題を判例に基づいて解説する。さらにビデオ教材を用いグループディスカッションの機会を設けるので、憲法に対する各自の認識を深め、国家や社会に対する見識を養ってほしい。 |
授業計画 | 1.講義ガイダンスと六法の使い方・近代憲法とは何か 2.19世紀から20世紀へ 3.明治憲法と現行憲法 4.世界の人権保障 5.ディスカッションⅠ~人権 6.戦争放棄 7.戦力の不保持と日米安保・自衛隊 8.国際協力と自衛隊 9.平和的生存権 10.ディスカッションⅡ~平和主義 11.国民主権と人民主権 12.議会と行政府の関係 13.裁判所の役割 14.地方分権と民主制 15.ディスカッションⅢ~民主制 |
評価方法 | 学期末のテスト・レポート(2~3回)・平常点(授業中の発言など)を総合加算する。 10回を超えて欠席すると学期末試験の受験資格を失うので注意すること。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 現在、憲法は様々な議論にさらされています。そのような議論について考えるうえで最も重要なのは、憲法がどのような基本原理に基づいて存在しているかを知ることだと思います。この講義では、この基本原理を受講者に出来るだけ伝えたいと考えています。皆さんも、社会の動きに良く注意して、問題意識を持って臨んで欲しいと思います。講義では、残念ながら、国会、内閣などのいわゆる統治機構については触れる余裕がありません。これらについては基本書などで補って下さい。また、教養科目にある、「法学」も是非履修して下さい。憲法とともに「法学」も履修することによって、法的な思考方法をより良く知ることができることになると思います。 |