年度 | 2010 |
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科目名 | バイオインフォマティクス |
教員名 | 高崎 茂 |
授業概要 | ヒトはどこから来たのであろうか? ヒトはなぜみんなそれぞれ違うのだろうか? ヒトはなぜ病気に罹ってしまうのだろうか? 長寿なヒトとそうでないヒトはどこが違うのであろうか? 普通の人々が抱いている素朴な疑問である。この様な疑問に対して、今まで概念的にしか答えられないことが多かったが、現代の生命科学(ライフサイエンス)は真正面から取り組んでいる。これはヒトの受精(発生)から成体になるための元になるDNA(4種類の塩基の配列)が解読されたことによっている。しかしながら、このDNAは30億もの塩基配列が折り畳まっているため、人手でいろいろなことを調べることは極めて難しい作業となる。バイオインフォマティクス(生物情報学)は正にこの生命の神秘を解明していく上で欠くことの出来ない重要な役割を担っている。本講義での到達目標は、このバイオインフォマティクスが生命の営みを理解する上でどの様に関係しているかを理解してもらうと共に、どんな手法や方法がどの様に役立っているかについての理解を深めてもらうことである。 |
授業計画 | 1. 講義:身近な生物学(1)- 日本人はどこから来たのか? 2. 講義:身近な生物学(2)- ヒトはどうしてそれぞれ違うのか? 3. 講義:身近な生物学(3)- メタボリック・シンドロームとは何か? 4. 講義:生物の多様性と一様性 5. 講義:細胞と遺伝情報の関係 6. 講義:遺伝子の発現及び調節 7. 講義:ゲノム解析とは 8. 講義:ゲノム配列の類似性解析(1) 9. 講義:ゲノム配列の類似性解析(2) 10. 講義:ゲノム配列の構造・機能解析(1) 11. 講義:ゲノム配列の構造・機能解析(2) 12. 講義:ゲノム解析用のデータ・ベースについて 13. 講義:生物のシステム的な理解 - システムバイオロジー *学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。 |
評価方法 | 毎回の出席を基本とし、授業中の活動を含めた出席点を30%、期中及び期末の課題レポート又は試験を70%の割合で評価する。詳細は授業開始時に説明する。成績評価の基準は次の通り。AA)形式に不備が無く内容が特に優れている、A)形式に不備が無く出題意図に応じた内容である、B)形式は満たしているが内容がやや不足である、C)形式・内容とも若干の難点がある、D)課題がこなせていない。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 生物学とは身近なものです。 |