年度 | 2010 |
---|---|
科目名 | 社会学原論 I |
教員名 | 日吉 昭彦 |
授業概要 | この授業は、社会科学の学説史をふまえて、基本的な社会学の考え方を体系的に学ぶ概論です。近代社会の発展を大局的に捉えた社会学の古典から、現代のメディア文化を批判的に論じる社会学まで、広く基礎を学習します。また、現代社会に生きる私たちが、現実に直面する様々な社会問題を考察する上での、社会学的な考え方を身につけることも、合わせて目標とします。 「社会」という抽象的な概念を対象として、科学的に、そして実証的に研究するとは、どのようなことなのでしょうか。多様な価値観や文化的背景を持つ人々が共に暮らす都市の成立は、人間に何をもたらしたのでしょうか。コンピューターを介したコミュニケーションが日常化するなかで、ますます複雑になる人間関係について、社会学は何か指針を与えてくれるものでしょうか。社会学的な方法やその理論的背景などを紹介しながら、時事問題などの事例を挙げつつ、解説していきます。 |
授業計画 | 1. 社会学とはどのような学問なのか 2. 社会学前史 ~社会の進化と発展~ 3. 人間にとって価値とは何か ~マックス・ウェーバーの社会学~ 4. “もの”のように社会を扱うこと ~デュルケイムの『社会学的方法の規準』~ 5. シカゴ学派の社会学の展開1 ~都市と社会学~ 6. シカゴ学派の社会学の展開2 ~エスノグラフィーとモノグラフ~ 7. 自己と社会 ~象徴的相互作用論の考え方~ 8. システムとしての社会 ~構造-機能主義の社会学~ 9. 知識社会と脱工業化社会 ~情報社会の矛盾~ 10. フランクフルト学派の社会批判 ~技術のイデオロギー~ 11. カルチュラル・スタディーズとは ~新たな社会学の展開~ 12. 社会学と社会運動 ~公民権運動とウーマンリブ~ 13. 社会学の多様な方法 ~社会学的アプローチの広まり~ 14. 社会学の多様な領域 ~現代的な社会学の対象の広まり~ 15. まとめ |
評価方法 | 授業への出席やリアクション・ペーパーなどを総合した平常点を30%、期末に行う試験を70%の割合で評価します。成績評価の規準は、授業への積極的な参加を前提に、試験においてAA)授業内容の理解と独創性を合わせ持ち、出題意図に則した論述となっている、A)授業内容を理解し、出題意図に則した論述となっている、B)授業内容の理解あるいは論述の仕方などでやや不足がある、C)授業内容の理解と論述の仕方などで難点がある、D)課題がこなせていない、とします。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業では、社会学の古典的な理論やアプローチを学ぶ時間が多くなりますが、こうした基礎的な考え方には、現代社会の問題や課題を考える上でのヒントがたくさんあるものです。受講するみなさん自身の関心を、教室に持ち込んで、身近な日常生活で考えていることを、学説史と照らし合わせて、考えてほしいと思っています。 |