社会調査 II

年度 2010
科目名 社会調査 II
教員名 八ツ橋 武明
授業概要 この授業は社会調査の演習で、実際に調査を行い、報告を作成します。受講には社会調査 I の履修が不可欠で、調査集計法 I の履修も必要です。パソコン利用で社会調査を個人レベルで実施することが出来る環境になったが、社会調査の理論の学習だけでは、まだ実施能力は全く不足で、体験して得られる素養が非常に大きい。そこで社会調査 I の学習を踏まえて、実際に調査を実施・体験して、調査実施の方法とノウハウを修得する。なお調査結果の集計にはパソコンソフトのSPSSを利用する。この利用法を修得するのが「調査集計法 I 」である。「社会調査 I 」、「調査集計法 I 」、「社会調査 II 」の演習の3科目で、一定水準の調査に必要な能力を修得できる組み立てとなっている。授業ではグループを作り、グループ毎にテーマを決めて、具体的な調査項目を決め、それを把握するための設問を作成し、調査票にまとめる。次に実査を行い、回収した調査票のデータをコンピュータに入力して、集計・分析を行う。その結果をグループ毎の報告会で報告し、さらに個人レポートで報告する。創意工夫に努力した学生諸君は、データが語りかけてくる色々な事実に、心を躍らせることであろう。そうなると受講は成功である。
授業計画 適当な人数のグループに分かれ、各グループごとに、次の順序で作業を進めていく。
授業ガイダンス
グループと調査テーマの決定
調査テーマ/仮説の検討1
調査テーマ/仮説の検討2
調査テーマ/仮説の検討3
調査票設計1
調査票設計2
調査票設計3
調査の実施と回答の回収1
調査の実施と回答の回収2
調査票の点検とデータ入力
調査結果の分析1
調査結果の分析2
調査結果の分析3
報告会
評価方法 筆記試験は行わない。共同作業が重要なので作業貢献(約50%)、内容の理解と再現に関する個人授業成果報告(約15%)と個人レポート(約35%)により評価する。評価は共同作業の貢献度と授業内容の目標水準の理解と再現の到達度で決まる。作業貢献度は5段階で評価し、理解と再現の到達度は5段階で評価する。合計が特に高いものをAA、高いものをA、やや低いものをB、低いものをC、かなり低いものをDとする。
教科書
参考書
メッセージ (1)グループ作業で進め、かつ積み上げ式の能力修得であるので、出席は特に重要である。グループ活動に前向きに取り組んで欲しい。/(2)授業時間以外の取組が必要となることを前提に受講すること。