金融論

年度 2010
科目名 金融論
教員名 足立 茂
授業概要 金融とは何か、どんな特徴を持っているか、資金の過不足と貯蓄・投資の間にはどういう関係があるか、金利はどのように決まるのか、どんな種類の金融機関がありいかなる役割を果たしているのか、金融仲介機能とは何か、金融危機はなぜ起こるのか、中央銀行が行う金融政策は経済にいかなる影響を及ぼすのか、銀行の不良債権問題の本質は何か、など金融の基本を押さえつつ、カレントな問題も随時採り上げる。また新聞記事等を用いて最近の話題についても解説する。
授業計画 1.金融とは何か、その特徴
2.資金過不足と貯蓄・投資の関係、直接金融と間接金融
3.企業と政府のファイナンス
4.金融機関の種類と役割
(1)金融仲介機能、信用創造機能
(2)銀行の主要業務
(3)証券会社、保険会社、資産運用会社の業務と役割
5.金融自由化
(1)金融自由化の経緯と概要
(2)日本版金融ビッグバン
6.バブル発生・崩壊と金融危機
7.銀行の不良債権問題
8.不良債権問題終了後の銀行のリスク管理
9.金融システム安定化のための政策
(1)自己資本比率規制、預金保険制度
(2)証券会社、保険会社に対する規制と顧客保護
10.金融市場の機能と仕組み
11.貨幣とインフレ
12.金融政策の運営
13.債券市場と金利
14.株式市場と株価
15.国際金融
16.金融派生商品とリスクヘッジ
17.世界的金融危機発生の原因と教訓、今後の国際金融システムのありかた
18.まとめ
評価方法 中間、期末のテストを基本とする。出席や授業中の質問に対する意見・回答状況も加味する。定められた出席回数(2/3)を満たさない者は期末試験を受験できない。遅刻者は特段の理由のある場合を除き、出席としてカウントしない。
教科書
参考書
メッセージ 金融の問題は経済専攻でない諸君には一見とっつきにくいかも知れないが、実はわれわれの日常生活と密接に関連しているし、諸君が社会人になってからも役立つ知識が多い。関心のある諸君の受講を期待する。受講するに当たっては新聞の経済記事に毎日目を通すこと。