年度 | 2010 |
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科目名 | ジャーナリズム論 |
教員名 | 深瀬 槇雄 |
授業概要 | 今、ジャーナリズムはその誕生以来最大の危機にあるといわれる。地球レベルでの市場経済浸透の波に洗われ、ジャーナリズムが本来立脚すべき「公共性」の基盤に崩壊の恐れも出てきたからである。21世紀のジャーナリズムは何処へ向かうのか。本講では、近代以降の初期メディアから現代の新聞、雑誌、ポスター、写真、映画、TV、ネットなど多様なメディアを分析しながら、ジャーナリズムの変容と、あるべき明日の姿を考えます。 |
授業計画 | 15世紀ドイツのフルッグブラッドの画像と17世紀 日本の瓦版 ポスターの発展と工芸デザインの誕生(ウイリアム・モーリス,アールヌーボー) 写真から映画へ 日本の新聞事始め 政党新聞の発生と没落 地方紙と中央紙 放送事始め(送りっ放し電波の受信) 音声メディア(ラジオ等)の誕生と変貌(日本最初の流行歌誕生) TV放送のもたらした光と影 デジタル通信の発展が与える未来のジャーナリズム(放送と通信の融合をめぐって) メディア論の展開(マクルーハンからボードリヤール) |
評価方法 | 期末リポートによる. |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | ジャーナリズムは、私たちが必要とする生活情報の大半を提供してくれる、いわば食料における米や小麦に相当する「主食」です。その主食に産地偽装や、毒性の添加物、嘘の効用書きなどが疑われるとすれば、ゆゆしき問題です。さらに、過剰な「甘味料」や隠された「プロパガンダ」が潜り込んでるとすれば、私たちの情報食生活はどうなるのでしょうか。授業を通して考えてみてください。 |