年度 | 2009 |
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科目名 | 会計学 |
教員名 | 新井 立夫 |
授業概要 | 会計とは、本来「計を合わせる」ことに他ならない。一般に「会計」というときは、ある特定の経済主体における事業活動を貨幣額によって測定し、その結果を報告書にまとめて利害関係者に伝達するためのシステム(会計実践)である。本講義では、企業が外部に財務諸表(貸借対照表や損益計算書等)を公表・報告する財務会計を中心に、簿記の復習を交えながら、財務会計の基本的な考え方を学習する。【到達目標】(1)会計に関する基本的な用語を理解できる。(2)財務諸表の基本的な構造が理解できる。(3)企業社会においての会計の役割を理解することができる。(4)変容する企業社会の会計を通して、企業とコミュニケートでき、将来の予見に役立てることができる。 |
授業計画 | 会計学および企業会計 (1)企業会計の目的・領域、(2)会計の制度化 会計原則 (1)企業会計の基本的な原則(2)損益計算書の作成原則(3)貸借対照表の作成原則 決算報告書の見方I (1)決算報告書の種類(2)損益計算書の内容 決算報告書の見方II (1)貸借対照表の内容(2)決算報告書の開示 複式簿記のしくみI (1)複式簿記の基本構造(2)取引と記帳 複式簿記のしくみII (1)決算手続棚卸資産 収益会計 (1)収益の意義と分類(2)収益の認識と測定 費用会計 (1)費用及び費用会計(2)費用の認識と測定 損益計算 (1)期間的経常収益の決定(2)期間的経常費用の決定 純資産会計 (1)損益会計と純資産会計(2)純資産の構成 財務諸表 (1)財務諸表の種類(2)財務諸表作成の一般原則 連結財務諸表の目的と内容 (1)連結財務諸表の作成目的と基本的な原則(2)連結貸借対照表・損益計算書の作成方法 企業の経営分析と評価 (1)企業の経営分析の概念(2)収益性の分析(3)流動性の分析 |
評価方法 | 毎回の出席を基本とし、授業中の演習活動(小テスト等)を含めた出席点を30%、期末の定期試験素点を70%の割合で総合的に評価する。ただし、成績評価の基準は次のとおり。AA(100点~90点)、A(89点~80点)、B(79点~70点)、C(69点~60点)、D(59点以下)とし、合格は、AA、A、B、Cとする。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 毎回、講義に加え、指示した問題集を用いて簿記の記帳練習を行うので電卓(10桁以上)を忘れず用意すること。初めて会計学を学ぼうとする学生に対して「会計」(accounting)とは、何かという定義を示すことは難しい。定義の意味等は、学習することで少しずつわかるのだから、最初はおぼろげであっても気にしないで、会計とは何かを探ってもらいたい。なお、教科書及び問題集は講義開始までに、必ず購入のこと。 |