年度 | 2009 |
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科目名 | コミュニケーションの社会学 |
教員名 | 椎野 信雄 |
授業概要 | コミュニケーションを社会学します。コミュニケーションとは、みんなが思っているような会話やおしゃべりだけではありません。この授業では、ある目的のための手段としてのコミュニケーションではなく、コミュニケーションそのものの形式に注目します。日常から組織・地域社会・集合およびマスや国際・地球規模まで、さまざまなレベルのコミュニケーションの形式について学ぶのを基本目標とします。コミュニケーション観をアンラーンし、自分のこと・自分の周りのこと・世の中のこと・世界のことが見える地球市民的なあなたを発見するのが到達目標です。 |
授業計画 | 講義ガイダンス(この授業の内容と形式についての説明) 現代のコミュニケーション (コンサマトリーなコミュニケーションの重視) 人間のコミュニケーション (内面的コミュニケーション「内言」の存在を知る) 自我とコミュニケーション (近代的自我観から社会学的自我観へ) 人と人のコミュニケーション (自己表現のメディアとしての身体) 電話コミュニケーション (状況とコミュニケーションの形式) 組織のコミュニケーション (<ネットワーク>コミュニケーションを知る) コミュニティ・コミュニケーション (地域社会なき日本のコミュニケーション) 群衆・公衆のコミュニケーション (集まりの状況とコミュニケーションの形式) マス・コミュニケーション (準拠集団を、マス(大衆)から市民へ) 国際コミュニケーション (「日本人の異文化理解」の図式をアンラーンする) 高度情報社会のコミュニケーション (インターネットとネット市民) 市民社会のコミュニケーションの形式を知る コミュニケーションの社会学を学んで 一回ごとの授業は以下のように進める。授業の前日に予習読書課題をeラーニングに提出して授業参加する。授業の最初に前回の皆のコメントパーパーから幾つかを紹介し学習ポイントを復習する。課題の中の皆の「分からないこと」を説明したプリントを配布し解説しながら、相互行為的に授業を進める。最後に授業のまとめとしてコメントペーパーを書いてもらい、次回に私のコメントをつけて返却する。 |
評価方法 | 毎回の読書予習課題の全提出と、2/3以上の出席率で受験資格ありとする。読書予習課題(36%)、出席・授業へのコメントペーパー(28%)、定期試験の「レポート」(2000 ~4000字)(36%)によって評価する。レポートの評価基準はコミュニケーション観のアンラーン度および地球市民的あなたのコミュニケーションの形式の認識度です。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | この授業は、知識を記憶することではなく、ある物事についての見方を、自分で関心をもって、自分の頭でアンラーンすることで、理解し直してみることに主眼があります。私の言う「アンラーン」の教育方法を知ってみませんか。他の授業とは異なるこの授業の内容と形式を理解し、読書予習課題のあるこの特異な参加型授業の受講を決めて下さい。受講希望者は第1回目の講義ガイダンスに必ず出席すること。 |