年度 | 2009 |
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科目名 | 放送論 II |
教員名 | 竹林 紀雄 |
授業概要 | 放送メディアがさらに多様化していくに従い、テレビのコンテンツがさらに多彩になっていくことは想像に難くありません。このような背景のなかで、テレビは果たして信用してよいメディアといえるのでしょうか。歪曲、誇張、虚偽、再現、ねつ造と、たびたび指弾される、いわゆる「やらせ」問題が、テレビ番組を作る側と見る側の間に深い溝を生じさせていることも事実です。現実的に言えば、ドキュメンタリー番組、ニュース番組、情報番組等、事実を伝えるノンフィクション番組といえども、映像は、撮影あるいは編集の段階で、表現上あるいは経済上の理由で様々な工夫が施されています。テレビの作り手としての立場から言えば、この工夫こそ演出であり、演出なくして「番組」は成立しないということも事実なのです。この授業では、テレビの制作プロセスを踏まえて、デジタル時代のテレビコンテンツのあり方を学んでいただきます。 |
授業計画 | テレビの「事実」はこう作られる I テレビの「事実」はこう作られる II 活字メディアと映像メディアの表現プロセスの違い テレビを作る側と見る側の溝を埋めることは出来るのか 撮る側と撮られる側の関係とは テレビで伝えられる「現場」とは何か テレビコンテンツにおける「虚構」と「現実」の境界線 I テレビコンテンツにおける「虚構」と「現実」の境界線 II メディア・リテラシーの重要性と限界 日本と欧米のドキュメンタリー観の違い I 日本と欧米のドキュメンタリー観の違い II テレビの作り手の眼差し 総括、あるいは著名テレビ演出家の特別講義 |
評価方法 | 定期試験と小リポートにより評価します。ただし、出席状況と授業態度によって20%の範囲で加減します。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 人々の社会生活に大きな影響を与えるテレビ。これまで私達は、テレビからさまざま情報を受容し続けてきました。この授業では、デジタル化を踏まえて、私達が日常的に視聴するテレビ・コンテンツのあり方を考えていただきます。 |