国際環境協力論

年度 2009
科目名 国際環境協力論
教員名 和田 英樹
授業概要 廃棄物問題を中心に取り扱う。廃棄物問題は社会の構成員全員の行動変革によってのみ解決できるという特徴を持つ興味深い問題群であり、その行動変革をいかに促すかがキーポイントとなる。わが国では行政がコミュニティを組織化して分別収集を導入することによって問題解決に当たったが、この手法は開発途上国における廃棄物問題解決のための非常に重要な手法の一つとして注目できる。本授業では、わが国の分別収集のノウハウを実際に開発途上国に適用した経験を紹介しながら、その背景経験となるわが国の廃棄物問題解決アプローチについて講義する。
授業計画 講義:ODAの現場はどんなふうか?
演習:PCM「なぜ分別をできるのか?」
講義:わが国における分別収集導入事例「東京都目黒区1988年」
演習:オーダーで計算する
講義:わが国の分別収集を開発途上国で導入してみる「タイ・ハジャイ」
演習:グループディスカッションの基本を身に着ける
講義:社会システム誘導手法としてのインセンティブシステム「埼玉県与野市(現さいたま市)」
演習:多様なインセンティブを理解する
講義:変わりつつある開発途上国の廃棄物問題
講義:PPTをもっと活用する
演習:プレゼンテーションの基本を身に着ける
講義:ワードで作業を楽に行う
演習:ワードで報告書を作成する
講義:エクセルに隠された便利なプログラミングツール
演習:エクセルでプログラムに挑戦
評価方法 出席状況と実技(英語による10分スピーチなど)または学生人数によっては試験を行う。
出席点:50点、実技点:50点の総合点で評価を行う。
実技点は評価ポイントをあらかじめ出席者に提示し、各ポイントをクリアしているかどうかで採点する。
教科書
参考書
メッセージ 実社会の問題はテキストに書いてある知識だけでは解決できません。皆さんが実社会で経験値を積み重ねて初めて、解決能力が備わってきます。本授業では私が実際社会の問題をどう考えどう対応したかを中心にお話しますので、皆さんが実社会に出たときの参考になると思います。また、プランニングの具体的な手法やスキルが身に着くよう演習形式で授業を進めます。