金融論

年度 2009
科目名 金融論
教員名 渡辺 孝
授業概要 わが国の金融システムは、バブル崩壊後の不良債権問題等の混乱は一応ほぼ終息した。しかし、収益力等基礎的な競争力は依然として脆弱である。「サブプライム」問題を契機とする、金融システムや実体経済の混乱は、わが国の金融業にも極めて厳しい影響をもたらしている。わが国の金融業は今後どうあるべきか……。この講座では、こうした点を念頭に置きつつ、銀行の基本的役割等を概説する。同時に、新聞記事等を用いて最近の話題についても解説する。新聞、テレビ等のニュースは必ず見ること。
授業計画 プロローグ(わが国金融システムの現状)
金融機関の種類
銀行の基本的機能と主な業務
金融仲介機能(資産変換、リスク負担、情報生産)
信用創造機能、決済機能
銀行の主要業務(預金、貸出、為替業務)
「護送船団方式」と金融自由化
「護送船団方式」の概要
金融自由化の経緯と概要
バブルの発生と崩壊
わが国の不良債権問題
金融システムの安定性
BIS規制
預金保険制度とペイオフ解禁
評価方法 期末テスト(論述式、80%)、出席(10%)、授業中の質疑応答(10%)。定められた出席回数を充たさない者は、期末試験受験資格を自動的に失う(連絡はしない)。授業中睡眠に耽る者は減点する。遅刻者は特段の理由(交通機関の遅延、就職活動、通院等)のある場合を除き、出席としてカウントしない。
教科書
参考書
メッセージ 経済学等過去の学力は問わない。関心のある諸君の受講を期待する。この授業を取る者は、必ず新聞やテレビの経済ニュースを見ること(最低でも週2~3回、出来れば毎日目を通すことが望ましい)。金融の問題は経済専攻でない諸君には、一見とっつきにくいテーマかもしれないが、受講すれば、必ず得るところがあるだろう。