自然科学概論

年度 2009
科目名 自然科学概論
教員名 中村 恵理子
授業概要 自然科学は自然の成り立ちやしくみを科学的に理解していく学問である。授業では,近年,注目されている「地球温暖化問題」を取り上げて,地球環境を科学的な視点で捉えていく。地球上では,人間を含めさまざまな生き物たちがお互いに関係し合い,また,自然環境に適応して生態系を形成している。しかし,近年,増え続ける地球環境問題によって,この生態系が大きく崩れかけている。そこで,地球環境の基本的なしくみを学ぶとともに、地球温暖化によって地球が直面している現状を科学的に理解し、今後,私たちが地球の一員としてどう生きていくべきか考えていく。
授業計画 授業ガイダンス
自然科学とは?
地球環境問題とは?
さまざまな地球環境問題
解決への道筋~オゾン層破壊を例にして
地球温暖化問題
本当に暑くなっているのか?
温暖化はなぜ起こる?
1) 温暖化のしくみ
2) 二酸化炭素ガスの増加問題とは?
3) 森林の減少問題とは?
温暖化でどう変わる?
1) 地球における炭素循環
2) 崩れていく生態系のバランス
3) 人間社会への影響
私たちができることは何だろうか?
1) さまざまな温暖化対策
2) 日常生活における対策とは?
評価方法 毎回の出席を基本とし,授業中の活動(小テストおよび課題提出)を2割,定期試験を8割の割合で評価する。定期試験は記述式の問題を出題予定である。成績評価の基準は次のとおり。AA)授業内容を十分に理解し,試験の解答内容が特に優れている。A) 授業内容を十分に理解し,出題問題の意図に応じた解答が作成されている。B) 授業内容を理解しているが,解答内容がやや不足である。C) 授業内容の理解度がやや不足し解答内容について若干の難点がある。D) 授業内容の理解度が不足し,出題意図に応じた解答ができていない。
教科書
参考書
メッセージ 近年,「地球温暖化」という言葉はマスコミでも頻繁に取り上げられ,私たちの日常生活に浸透しつつある。しかし,一体、どのような問題か、または、何が問題なのか、皆さんは知っているだろうか?授業では,地球温暖化問題を通じ,地球の成り立ちや地球環境のしくみを学び,私たちも地球の一員であることを再認識してもらいたい。そして,その知識を生かし,現実に抱える環境問題にどのように対処していくべきなのか,一人一人がしっかりとした意見を言えるようになってもらいたい。なお,この授業では,高校までの生物の知識を必要とするが,随時,基礎的な内容も説明しながら進めていく。少しでも関心のある学生にはぜひ受講してもらいたい。