年度 | 2009 |
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科目名 | 人間関係論 |
教員名 | 横井 俊 |
授業概要 | 家族・恋人・親友・仕事仲間から偶然顔をあわせただけの見知らぬ他人まで、人は様々な人間関係に身を置いて日々を過ごしている。自分自身に関しても、他者の存在や他者との関係性を抜きに定義することなどできない。私たちはより円滑で実り多い人間関係を構築するために、自分なりの人間関係論を形成し、保持し、実践している。しかしその多くは経験や伝聞に基づいた主観的な信念に過ぎない。本講義では、心理学諸分野で明らかにされてきた実証的知見に基づき、客観的かつ科学的に、人間関係の特質や効果の理解を目指す。具体的には、青年期の人間関係の特徴を概観した後に、自己・他者・社会的行動など人間関係の特質や効果を規定する各要素について学習する。なお、本講義は人間関係論(2セメスター)と同一の内容である。 |
授業計画 | ガイダンス 青年期の親子関係: 親はスーパーマン? 青年期の友人関係: 他人同士は所詮わかりあえない? 青年期の恋愛関係: 異性に何を求める? 自己の形成過程: 自分らしさは自分でつくりあげたの? 自己の構造と認知: 自分のことは自分が一番よくわかる? 自己の評価と呈示: 自信がないって本当? 印象形成: 相手のどこまで知ってるつもり? 原因帰属: 悪いことをするのは悪い人だから? 態度の形成と変容: 好きな人が好きなものは私も好き! 社会的影響: 流行に流されたらダメ? 対人行動: 他人を助けるのは恥ずかしい? 偏見と差別: 性別や肩書きで判断できる? 集団とリーダーシップ: 仲良し集団でいいの? |
評価方法 | 学期末に試験を行なう。その他、授業時間中の課題と出席点も加味する。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 人間関係論は多くの人にとって非常に身近で関心を持ちやすい分野であろう。本講義の受講にあたっては、試験を念頭に知識の習得に固執するのではなく、常に疑問や問題意識をもって紹介される知見に接し、自分のスタイルで消化・吸収して欲しい。学習内容を鵜呑みにする消極的な姿勢ではなく、主体的・批判的に吟味する積極的な姿勢を期待する。 |