年度 | 2009 |
---|---|
科目名 | 統計の見方 |
教員名 | 中條 安芸子 |
授業概要 | 現代の私たちの生活のなかには、さまざまな統計情報があふれている。そこで、新聞などでよく耳にする代表的な統計調査のしくみを学び、実際のデータを見る。次に、データの記述に関する手法(平均や分散、ヒストグラム)を学ぶ。続いて、データにだまされないコツを説明する。基本的な統計を知り、またその見方を身につけることが目標である。 |
授業計画 | ガイダンス この授業で扱うテーマと授業の進め方、予習復習の仕方を説明します。 人口の統計 国勢調査で把握される人口のデータの実際を見ます。少子化社会の問題点が見えます。 家計調査 家計の経済状態がわかる統計から、さまざまな特徴を導くことができます。たとえば「お国自慢」。 標本調査 調査をするときに、どのくらいデータを集めたらよいか。 指数で表したデータ 調査後にデータを加工した上で発表される指数統計について。たとえば消費者物価指数。 景気指標 経済の元気度を見る指標の実際と問題点について。 予想統計(サーベイデータ) 実績ではなく、今後の予想を聞いた調査統計について。 都合のいいグラフ グラフの描き方によって、だまされることがあります。 ヒストグラムと中心の尺度 データをビジュアルに表現する方法と平均などの基本的指標の仕組み 散らばりの尺度 分散などの基本的指標の仕組み 平均の落とし穴と不平等の指標 平均値がもっている誤解 不平等の程度を表す指標(ローレンツ曲線、ジニ係数)について 比較する意味 数値をあげて比較していても、意味のない説明をしてしまうことがあります。 まとめ この授業で扱った内容の確認と試験について。 |
評価方法 | 授業で説明した代表的な統計調査の内容を理解しているか、平均や分散などの基本的な指標について理解しているか、実際の統計データの使い方の落とし穴を理解しているか、を評価する。評価は学期末に行う定期試験による。試験の得点が60点以上で単位修得。出席点や練習問題などの平常点はない。出席回数が授業回数の3分の2以上ないと規則により「無資格」評価となる。 |
教科書 | |
参考書 | |
メッセージ | 受講生への伝達事項や授業に関する情報は、http://www.bunkyo.ac.jp/~nakajo/を参照のこと。必ずこのサイトを使って授業の予習と復習をすること。授業のポイントや練習問題の解答、などを公開しています。簡単な計算を行うことがあります。そのときは電卓が必要です。 |