生物学概論

年度 2009
科目名 生物学概論
教員名 中村恵理子
授業概要 生物学は近年の急速な発達によりエイズや新型インフルエンザのような難病の克服に光明をもたらし,さまざまな生命操作技術を生み出している。授業では,生物学に関連する最先端の医学的テーマを取り上げて,体を守るしくみや病気の起こるメカニズム,体質を決める要因などについて学ぶ。私たちの体や健康に関して理解を深めていくことがねらいである。また、小テストとして構内の植物観察を行い,身近な自然を知っていく。
授業計画 授業ガイダンス
免疫:病気から体を守るしくみ
体を守る防衛軍
高度な免疫システム(1)体液性免疫
高度な免疫システム(2)細胞性免疫
新型インフルエンザ:差し迫る脅威とは?
新型インフルエンザとは?
世界的大流行が起こる?
治療法は?
エイズ:なぜ怖い病気なのか?
今,世界で起こっていること、日本で起こっていること
どこから感染するのか?
エイズウイルスとは?
感染から発症までのメカニズム
アレルギー:花粉症はなぜ起こるのか?
お酒と遺伝子:なぜ飲める人と飲めない人がいるのか
なぜお酒に酔うのか?
あなたは飲める体質?飲めない体質?
体質は何で決まるのか?
構内の植物観察:構内にはどんな草や木があるか
評価方法 毎回の出席を基本とし,授業中の活動(小テストおよび課題提出)を3割,定期試験を7割の割合で評価する。定期試験は記述式の問題を出題予定である。成績評価の基準は次のとおり。AA)授業内容を十分に理解し,試験の解答内容が特に優れている。A) 授業内容を十分に理解し,出題問題の意図に応じた解答が作成されている。B) 授業内容を理解しているが,解答内容がやや不足である。C) 授業内容の理解度がやや不足し解答内容について若干の難点がある。D) 授業内容の理解度が不足し,出題意図に応じた解答ができていない。
教科書
参考書
メッセージ この授業では,細胞や遺伝子の話を多く取り上げるため,高校までの生物の知識が必要となる。また,専門的な内容が含まれるため、多少難しいと感じる面もあるだろうが,わかりやすく説明していくので,現在の生物学が私たちの体や健康に関してどのように深く結びついているのか興味がある人にはぜひ受講してもらいたい。分からないことがある場合には,遠慮せず積極的に質問してほしい。