簿記

年度 2009
科目名 簿記
教員名 新井 一夫
授業概要 簿記とは、企業の経済活動を貨幣額で記録、報告する技術であり、世界中に通用する企業の言語とも言えます。これから経済社会に出て活躍する皆さんには、会計学や簿記の技術を駆使して、企業の財務業績を読めるようになることが必要でしょう。また、簿記は会計学のいろいろな科目を学ぶための基礎科目ですので、是非とも十分に理解して頂きたいと思います。受講者の中には初めて簿記を学ばれる方も多いと思いますので、第1部で、簿記の仕組みを大まかに説明し、第2部で、取引と呼ばれる経済活動の記録方法、第3部で、企業の成績表とも言える財務諸表を作成する決算手続きを解説するというように、次第にレベルを上げながら、また、理解を確かにする問題を解いて一歩一歩階段を上がるように知識を増し加えて頂く予定です。到達目標は、日本商工会議所簿記検定3級の基本部分を習得することです。
授業計画 1.『第1部、簿記の基礎』(1)簿記の仕組みと財務諸表
2. (2)取引の記録
3. (3)記録の集計と試算表と財務諸表
4. (4)帳簿組織と総合問題1
5.『第2部、取引』(1)商品売買取引、
第1回小テスト
6. (2)掛け取引と現金取引
7. (3)手形取引と有価証券取引
8. (4)その他の取引と伝票会計、総合問題2,4
9.『第3部、決算』(1)決算手続きの概要および繰越商品勘定・仕入勘定の修正
第2回小テスト
10. (2)有価証券の評価・有形固定資産の減価償却
11. (3)貸し倒れの見積もり・費用収益の見越しと繰り延べ
12. (4)精算表と勘定の締め切り、総合問題5~7
13. (5)計算演習
14. 総まとめ
※学期授業予定回数と必ず一致するものではありません。
評価方法 授業中の復習テストを含めた出席状況20%、小テスト30%、定期試験50%で評価します。
教科書
参考書
メッセージ 簿記の修得は自動車の運転に似ています。自動車教習所の教科書をいくら読んでも、実技で車の運転を練習しなければ運転は出来るようになりません。同様に、簿記も、教科書をいくら読んでも、実技に当たる練習問題を繰り返し解いてみなければ出来るようにはなりません。それで、練習問題を必ず解いてみてください。授業中に問題を解くこともあるので、講義にはテキストと電卓を必ず持参し、宿題になる場合には必ず自宅で解いてください。また、自動車教習所の実技も次第にレベルを上げるようにプログラムされているように、簿記の講義も同様に計画されています。それで、講義を休んでいきなり高レベルの段階に直面し、理解できなくなることのないように、くれぐれも講義を休まないでください。なお、受講者は日商簿記検定3級に挑戦されることをお勧めします。