哲学

年度 2009
科目名 哲学
教員名 山崎 裕子
授業概要 ソクラテスはアテナイの人々に「無知の知」を説き、その結果、死を宣告されるに至った。彼はなぜ「無知の知」を説いたのか、彼が死を甘受したのはなぜか。彼の生き方は、古代ギリシャのみならず現代に至るまで歴史上多大な影響を及ぼし、その思索の意義は今も失われていない。
授業計画 1.「哲学」とはなにか。
2.ソクラテス以前の哲学者たち(1)
3.ソクラテス以前の哲学者たち(2)
4.『ソクラテスの弁明』の構造
5.ソクラテスについて書いた人々
6.無知の知
7.精神の産婆術
8.ソクラテスとソフィスト
9.徳(アレテー)
10.魂のための気遣い
11.ソクラテスの思想の意義
12.授業内容に関する質疑応答
13.予備日
評価方法 授業中に時々書いてもらう意見と学期末の試験によって評価する。毎回出席を取り(但し、出席点はない)、通算して3分の2以上出席している受講生のみ試験を受ける資格がある。
教科書
参考書
メッセージ 「哲学する」には、広い視野に基づいた理解が求められる。『ソクラテスの弁明』を初めとする古典は、決して過去の事柄にとどまることなく、現代にも通ずる内容を含んでいる。哲学思想は人間の知恵のエッセンスである。この授業では毎回『ソクラテスの弁明』を読み進めていくので、考えることと読書が好きな人に受講してもらいたい。