xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
文教キャリeyeとは、業界・企業研究と実際に企業への「訪問とインタビュー」の過程を通じて、社会人基礎力を体験的に学習するプログラムです。
今年度の第3回目は「総合水事業会社」として、水・環境に関わるあらゆるソリューションサービスを展開する、水ing株式会社にご協力をいただきました。
水ingは、荏原製作所、三菱商事、日揮の3社が提携し誕生。水処理・環境エンジニアリング、グローバルネットワーク、プロジェクトマネジメントと、各グループが持つ強みを融合し、業界のリーディングカンパニーとして成長しました。
私たちの生活に欠かすことができない「水」。海外の水事情にも目を向けると、日本は自然の恩恵と確かな技術に支えられた「特別な国」であると実感させられます。
世界有数の水道設備を誇る日本。東京都水道局の発表によれば、蛇口をひねって直接水が飲める国は、わずか十数カ国。それも都市部が中心で、全国的にどこでも飲めるという恵まれた環境の国は稀少。日本の高い水処理技術は海外からも注目されていますが、現地の資源を活用し、水をきれいにする技術。例えば、椰子の木などの果実の殻から活性炭をつくり、脱臭や浄水などに活用するのです。
これからの日本が抱える問題。日本の水道インフラの多くは高度成長期時代に整備され、老朽化が急速に進んでいます。安心、安全な水道事業を継続していくため、例えば耐震化にも取り組んでいかなくてはなりません。
今回の取材では、当たり前の存在としてとらえていた「水」をとりまくビジネスについて、固定概念を解き放つ新しい発見をたくさん感じることができました。
さて、取材した人事研修室の府川様に環境事業を志望したきっかけを伺ったところ、「小学生の頃から、街づくりに興味があった」と。大学では「環境について学びたい」、就活では「地球に、社会に貢献したい」と夢をかかげ、当時の荏原製作所にご入社されました。
就活の自己分析では、幼少期から自分の「好き」や「興味」について振り返りをしてみることも良いでしょう。「そんな昔のことは思い出せない」「やりたいことは特になかった」とすぐに諦めないで。
自分の人生・これまでの体験をゆっくりじっくり味わうように振り返ると、「自分の原点」が浮かんできます。その延長線で「自分のやりたいこと、やりたかったかったこと」に出会えるかもしれません。
本プロジェクトを通じて、学生ひとりひとりが、意欲あふれる就活になることを期待します。
コーディネーター 藤原さゆり