T120 コンピューティング
現在の情報システムの多くはコンピュータを利用している。情報システムについて理解を深めるにはコンピュータの機能、構造および動作原理を知り、情報システムにおけるコンピュータの役割を利用することが必要である。また、情報システムの進化の背景にあるコンピュータの発展過程を理解することにより、情報システムの新しい形態において求められるコンピュータの機能や役割を洞察する能力を養う。
T121 プログラミング入門
(1)位置づけ
情報システムを開発するにあたっての主要な工程の一つであるプログラミングの概要(現実の問題をモデリングし、プログラミングするまでの概要)と、プログラミング言語の特徴に関する基本的な知識について扱う。情報システムのコアとなる科目群を理解するための基礎科目である。
(2)ねらい
プログラム開発過程、すなわちプログラム設計、コーディングおよびテストの各過程の概要を理解させる。第一世代言語から第四世代言語に至るプログラミング言語の特徴とプログラム開発に与える影響について理解させる。
(3)アプローチ
プログラミングの概要とプログラミング言語の特徴を理解させるとともに、現実に使われているいくつかのプログラム言語を用いて、身近な問題を解決する練習をさせる。
(4)内容
プログラミングにおける問題解決の流れ
・問題のモデリング
・データ構造の決定
・論理フローの設計
・アルゴリズムをプログラミング言語に変換
・プログラムのデバッグ
プログラミングに関わる基本的事項
・問題の要求事項とプログラム機能の一致を評価するための手法
・各プロセスにおけるドキュメンテーションの重要性
・4GLがシステム開発組織、エンドユーザコンピューティングに与える影響
・対象問題の内容によって異なる複数言語へのコーディングの差異
などを扱う。
(5)レベル
学部
T122 コンピュータシステム概論
(1)位置づけ
現代の情報システムが基盤としているコンピュータシステムの構成や機能、およびコンピュータシステムが情報システムに果たしている役割を理解することによって、情報システムに求められる機能や役割を洞察する力を養う。
(2)ねらい
コンピュータの基本形態とその機能概要を理解させ、さらにメインフレーム、ワークステーション、パソコンなどが開発されてきた背景とそれらの利用形態とを理解させる。
(3)アプローチ
コンピュータシステムを中心にして、いくつかの情報システムの事例を紹介する。
(4)内容
・コンピュータの利用形態(バッチ処理、オンライン処理、タイムシェアリング 処理、リアルタイム処理)
・コンピュータネットワークによるコンピュータシステムの処理形態(情報シス テムの形態の変化と関連づけて説明)
・組織体における情報システムの高度化とコンピュータシステムの機能との関連などを扱う。
(5)
学部
G100 情報システム実習
(1)位置づけ
基礎的な教科である「情報システム入門」、「情報システムの概念的基礎」、「情報の収集と活用」、「社会の仕組み」、「経営の仕組み」、「数理と論理」、「コンピューティング」で学んだ内容をもとに、事例や問題を総合的に扱う実習を行い、現実の情報システムの姿に触れることによって、専門的な学習へ向けた動機づけを与える。
(2)ねらい
情報システムに対する問題意識を喚起し、問題発見ができることを目指す。
(3)アプローチ
ケーススタディやフィールド実習を行ったあと、その事例の提示、特徴、問題点、解決法、社会的影響などについて報告書としてまとめる。
実習は、個人または小グループで、一定期間、集中的に、対象とする情報システムを調査する。このとき、情報システムを運用している組織体の協力を得て、現場で体験するのが望ましい。
(4)内容
身近に体験できる情報システムについて総合的に扱えるテーマを選ぶが、その内容は科目担当者に委ねる。
テーマには、次のような例が考えられる。
・実在組織のオフィスワークの分析
・実在する情報システムの運用管理の分析と改善案
・情報システム開発過程における問題点の調査と分析
・利用者の立場から見た既存の情報システムの分析
・固有の情報システムが組織に及ぼしている影響
・固有の情報システムの変遷
(5)
学部
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