G200 プロジェクト研究

 

(1)位置づけ

 情報システムに関する学習の集大成として、総合的な研究課題に取り組み、情報システムの専門家としての素地を養う。この科目は卒業論文あるいは修士論文の作成として捉えることができる。

(2)ねらい

 情報システムに関連した諸テーマを実際に研究することにより、情報システムにおいて人間と機械がいかに関わり合うかを認識させる。また、カリキュラムのコア領域と参照学問領域の重要性と相互の関係を認識させるとともに、これまでに学習した教科内容が、情報システムの企画・開発・運用にどのように役立つかを理解させる。そして、これからの情報システムに必要とされる専門分野についての理解を深め、情報システムの専門家としての意識を持たせる。

(3)アプローチ

 特定のあるいは複数の組織体の協力を得て、システム開発のプロジェクトに触れることが望ましい。自分で課題を設定して、調査研究、シミュレーション研究を行うのもよい。

(4)内容

 研究課題としてはたとえば次のようなものが考えられる。

・小規模な情報システムの開発プロジェクトに参加し、プログラム開発を担当し、 その問題点を検討する。

・小規模な情報システムの現状分析、設計プロジェクトに参加して、設計資料を作 成する。

・小規模な情報システム開発のプロジェクト管理に補助的に参画し、現実に発生  する問題点について検討する。

・情報システムの現状調査や意識調査をして、総合的な評価・改善を考えさせる。・情報システムの評価法、評価基準を検討する。

・新しい情報システムを開発する。

・情報システムの既存の設計方法論について比較・検討をする。

・情報システムの運用管理について調査・検討する。

・運用中の情報システムを取り上げ、社会に与える影響について調査し、検討する。

・情報システムの形態的、技術史的発展について調査研究する。

・組織体の情報システム部門の変遷について調査研究する。

・組織体のシステムについて、人間とコンピュータの役割分担を調査し分析する。

・人間の情報行動について研究する。   

・仮想の情報システムとしての公共的な情報システムの企画、開発、設計などを試 みる。

・キャンパス内の情報システムを仮想し、その企画、設計、開発などを試みる。

(5)レベル

学部および大学院