回収されたアンケートの点検

回収されたアンケートには何らかのミスがつきものである。そこで次の点に注意してチェックをしてほしい。 上記チェック項目のうち,D,Eについてはアンケートの点検の際に修正すればすむことである。しかし、@,A,B,Cについては無効票として解析の対象から除外しても構わないが除外することでの有効票減少はなるべく避けるようにしたい。というのは無効票で除外し,残った有効票のアンケートのみで集計した際にある層に偏った結果となることがある。つまり信頼性を落とす危険性を含んでいるということである。この点を考慮してほしい。
アンケートの集計方法

1.プリコード(PreCode)方式
下の例のように質問選択肢ごとにあらかじめコードを設ける方法を言います。この方法はコードをそのまま集計時に利用することもできます。数値回答形式の質問はそのままでも構いません。

2.アフターコード(AfterCode)方式
「自由回答」の場合には,一定の分類基準を定めてこれに分類コードを与えるアフターコード方式を用いる。アフターコード方式の場合は,全てのアンケート用紙をよく調べた後,分類基準を定め,この分類基準に従って集計する。分類基準は客観的でなくてはならない。この方式は,被調査者の自由な考えを引き出したいときに用いる場合が多い。調査の集計や解析はすべてコンピューターを用いて行うのでまずプリコード方式で大まかな分類をして、それから集計するとうまくいくだろう。


調査データをコンピューターに入力する際の注意

調査データをコンピューターに入力する際に「入力ミス」をしないように細心の注意を払わなければならない。しかし「入力ミス」は必ず起こるので,これを防ぐために集計シートを作るといいだろう。集計シートにデータを記入するときは,アンケート用紙に該当するコード(数字や符号)を記入して,これをそのまま写すようにすると誤りがなくてよい。