2018年6月のeビジネス関連の主なニュースより。

1. ヤフー、スマホを利用した「コード支払い」を開始

 6月5日、ヤフーは「Yahoo! JAPAN」アプリにおいて、バーコード(1次元バーコード、QRコード)を表示し、店舗の端末やレジに提示することで決済できる消費者提示型のバーコード決済サービス「コード支払い」を開始しました。リリース文に特許情報が書かれていましたので少し見てみました。特許第6208386号特許第6271800号(前記特許の分割出願、つまり請求項のみ異なる)は、複数の商品を購入する場合など二次元コードの読み取りを複数回行う必要があることを改善するなど、ユーザの操作を簡易化し、かつメンテナンス性を向上させる狙いの発明のようです。

2. セブン&アイHDがビッグデータ連携

 セブン&アイ・ホールディングスは6月1日、ANA・NTTドコモ・DeNA・東急など10社と共に、データ活用に関する研究会「セブン&アイ・データラボ」を発足させました。リリース文によると、「幅広い業界の参加企業それぞれが保有する豊富な統計データから得られる知見を相互活用し、そこから生じる新たな知見によって生活課題や社会課題を解決すること」を第一の目的にしているとのこと。流通だけの研究会は以前からいろいろとありましたが、この研究会は業界を超えた動きであり注目すべきと思います。


3. インスタグラム、ショッピング機能を追加

 6月5日、インスタグラムは日本において「ショッピング機能」を導入しました。通販新聞 2018/6/14号に解説記事があります。今のところ、ネット販売している事業者は無料で利用できるようです。ブランド効果だけでなく、実際の購入までつなげる機能です。なお、アフィリエイトのような機能ではなく、ネット販売している事業者が対象のようです。


4. ブロックチェーンの死角が露呈 仮想通貨、取引が「なかったことに」

 日経ビジネス 2018/06/11号の「時事深層」に出ていた記事です。5月中旬、複数の仮想通貨で、一旦実行されたはずの取引が取り消され金銭被害が発生するというトラブルが立て続けに起きた、とのことです。あまり報道されていませんが、仮想通貨にいろいろと危ない面があることを知っておいた方がいいでしょう。

 

成立したビジネス方法特許より

 特許公報発行日が2018年5月のeビジネス関連の特許は376件でした。それらの中から次の3件をご紹介します。

みずほ銀行  口座管理システム、口座管理方法及び口座管理プログラム(特許6325701)
 2018年5月16日発行
 昨年サービスが開始されたペア口座アプリに関する特許のようです。タイムライン画面を利用して、複数人で口座情報を効率的に共有し、的確な資産管理を行なうための口座管理の仕組みの発明。

クックパッド株式会社  販売支援システム、管理装置、端末装置、販売支援方法、及び販売支援プログラム(特許6325730)
 2018年5月16日発行
 料理動画を店頭のサイネージ画面で再生するcookpad storeTVに関する特許のようです。店舗での再生状況と、店舗の販売結果を示す情報とを関連付けて管理する仕組みを特許化しました。

サントリーホールディングス株式会社  ポイント管理システム、ポイント管理方法、及び、ポイント管理プログラム(特許6325602)
 2018年5月16日発行
 健康経営を支援するための、自動販売機とスマートフォンを連動させたポイントサービスサントリー GREEN+(グリーンプラス)に関する特許のようです。商品の種類ごとのユーザの健康への寄与度に基づいて、商品の種類に応じた異なるポイントを加算する仕組みの発明。このポイントサービスでは、トクホ飲料とトクホ以外の飲料とにポイント差をつけているとのことです。


 

 

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2017年04月04日
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